アナログ編


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1.アナログレコードのデジタル化

古くからのオーディオファンにとって、アナログレコードほど貴重なものはない。音楽がデジタル化され、PCオーディオへのチャレンジとなってもこれは変わらない。アナログレコードを再生するのは「ひとつの儀式」とも云えるが、せっかく集めたこの貴重な音源をCD的な簡便さで聴くことができるようになるのも、またPCオーディオの大きなメリットである。実際はPCに「録音するだけ」ということなのであるが、アナログをデジタルに変換しPCに取り込むためのインターフェースが最低限必要になる。

当方の対応方法を紹介すると、

1) AudacityにてWAVE形式でまずLP片面を一気に録音・取り込みを行い、一曲単位に編集をした上でFLAC形式にて書き出す。FLACファイルで書き出す際にタグ情報の編集をしっかりと行っておくことが望ましい。なお、一曲ごとに分割する際、当方は曲の最初と最後の無音の箇所にフェードイン、フェードアウトの編集処理を行っている。これにより、アナログ音源の曲の開始時に、アナログのノイズを気にしなくても済むようになる。

2) レコードのプッツンノイズが気になる場合はシエアーウエアであるが「さざなみ」というソフトウエアを使用して、ノイズ低減をさせる。いろいろと試したが、さざなみのプッツンノイズ低減は相当の効果がある。ノイズがひどい場合は、ノイズ低減効果を「少なめ」の設定で2~3回この処理を行わせることが(経験上)ミソである。このノイズ低減処理による音質への影響はその効果に比して、極めて少ないと思う。

3) 録音・取込みは16bit/44.1KHzを標準とし、高音質が望ましい場合は始めから24bit/96KHzで録音し、楽曲ファイル作成する。24bit/96KHzはファイルサイズが膨大となるので、すべてをこの規格で録音することには躊躇があるが、音質的には「明らかに」差が出ると思う。従い、アナログレコードの所謂「録音が良い」と思うものは、敢えて24bit/96KHzにてデジタル化をしている。CDのリッピング以上に手間が掛かる作業とはなるが、貴重な音源を高音質で、将来的な劣化を心配せずに保持できることは、この上の無い安心感でもある。


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