第7章 「ButcherBlock Mountains」
まだまだレベルの低い頃っていうのは自分のスタートになっている故郷の街とその周辺で戦うというのが基本ですが、Givuは意外と早い段階に隣のエルフの森に行ってしまっていたので、実はレベルの割に自分の故郷を良く知らなかったりします。
今回は時間的にちょっとずれてたりしますが、そんなGivuが故郷のButcherBlockの山でゴブリンと戦った時の話です。パーティーを組んでいるメンバーが全員ドワーフなのは趣味ではなくて、今でこそ、2ndキャラクター(注1)などで早い段階に違う地域に移動する人もいますが、当時は皆まだ同じ様なレベルで、あまり自分の住んでいる場所からは遠くに行けないからです。この頃のButcherBlockもドワーフ以外にはたまにエルフの姿を見かけるくらいでした。
Givu 「がははは…貧弱貧弱貧弱ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
と、金が必要になったGivuは(注2)昔、よく戦っていた港近くの狩場に行って戦っています。昔は沢山のドワーフで溢れていた場所も、今ではGivu含めて3人。レベル上がって場所を変えたんでしょう。全く苦戦することなくゴブリンを倒して行くGivu。なんかうれしそうですが、EXPは全く入っていません。
そういうわけで場所移動。昔はつらかった CrossRoad(X-Road) と呼ばれている場所に行きます。そこはT字路になっていて、ドワーフのガードがいる小屋もあるで狩場としては良い所です。
そこでFeversというドワーフ・クレリックと出会いました。彼のほうから声をかけてくれたので断る理由もありません。早速パーティーを組んで戦います。
1人では戦闘後の回復に時間がかかって効率が悪いのですが、2人でしかもクレリックがパートナーならサクサクと行けます。ドワーフスケルトンまで成仏させていくドワーフコンビ。やがて…
Fevers 「ごめん。ディナータイムだ。また戻る」
最初はキャラが空腹なのかと思ったらキャンプしてログアウトしてる。ああ、本人か。そう言えば俺も…って、ええっ! 今アメリカって昼間じゃなかったっけ?
というわけで戻ってきたFev(注3)に聞いてみたら、やっぱり日本人でした。なんか一生懸命に英語で会話してたのが少し恥ずかしい(笑)
その後、Foaというドワーフ・ウォリアーが入ってきたのですが、20分くらいで
Foa 「すまん坊や達、仲間が呼んどる」
と、別れていき、そのまた後にHanというドワーフ・ウォリアーも入ったのですがすぐに別れてしまいました。
で、Fevと2人でやっていると、Ellというハイエルフ・マジシャン(注4)が声をかけてきました。
Ell 「ゴブリンキャンプとやらに行きたいんだけど、この辺の地理は良くわからないし1人じゃ不安なんだ。仲間に加えてくれないか?」
というので彼を仲間に加えて、いざ、ゴブリンキャンプへ。
初戦はゴブリン3匹との戦いでした。このパーティーの場合、やはりGivuがTankなのですが3匹を引きうける事はできません。ですのでその内2匹をTAUNT(注5)して、残りはFevにまかせます。
とにかくひたすらGivuは2匹の内の1匹を攻撃。Fevとエルフ(注6)はFevの目の前の敵を魔法で攻撃。とはいえ2匹はやはりツラくて、Fevが回復かけてくれるのですがだんだんと疲弊していきます。
ああ、これはヤバイと思った時、GivuのLayhand(注7)がチャージ完了! 早速自分に使います。Givuの手が輝き、HP全快。
ここで自分以外にLayhandをかけるという選択もあります。が、ここは自惚れではなくて実際にGivuが要です。Givuが死んだらFevは3匹に攻撃されて呪文唱える余裕もないでしょうし、エルフに向かって行ったらTAUNTできないFevでは引き剥がすのが難しく、パーティー崩壊です。この辺は何度かやっているパーティープレイの経験が生きています。自分の役目を果たす事。これが大切です。自分は死んでも仲間を守るぞっていうのは結局はパーティーに迷惑をかけます。
やがて魔法でFevの前のやつが倒され、次にGivuの前のやつをパーティーで攻撃してトドメ。そして残りを袋叩きにして勝利!
Fev&Ell 「マナなし」(ハモリ気味)
Givu 「うむ。少し休もう」
かなり厳しい戦闘でしたが、パーティーでこれを乗り越えるってのはイイ気分で。特にバラバラに戦ったりせずに、このパーティーメンバーだからこその戦術で勝利したのはうれしいもんです。
その後も上手く戦い続けて、この日は解散。
で、その後。(注8)
このときのパーティーがまたすごくて、ドワーフのみの4人パーティー(Fevもいます)。当時は全然普通なんですが、今だったらまずあり得ないパーティーでしょう。このドワーフパーティーでの戦いは良い思い出です。
・Givu……レベル7。昔のいかにもドワーフの国って感じの故郷が懐かしい。
・注1:2人目のキャラクター。一人目やその友達からの援助でレベルに合わない装備をしていたり、護衛してもらって遠くに行ったりできる。大抵は1人目とはまるで違うクラスを選ぶ。
・注2:第6章参照。
・注3:Feversの愛称。これ使ってるのってGivuだけ?
・注4:召喚魔術師。
・注5:前衛の最重要スキル。敵の攻撃目標を自分にする。侮辱とか挑発みたいな。
・注6:EllのGivu的呼び方。Givuはすぐに略したり種族で呼ぶ。名前で呼ぶのは親しい人だけ。ドワーフは無条件で親しい(笑)
・注7:LayHandはパラディンだけが持つ奇跡の力。1日1回、対象のHPを全快する。
・注8:第6章参照。FreePortから戻った後。