第24章 「Kunarkを目指して」


 Givuは今、故郷Faydwer大陸にある港、Port Faydwerに来てます。

 Antonica大陸での長い冒険の末に、故郷のKaladimへと帰ってきたGivuはそこで鍛冶の仕事をして、仕事帰りにDwarven Aleを一杯ひっかける毎日です。

 Givu 「やはりここのAleは最高だ…人間の作ったもんなんかまずくて飲めやせん!」

 いや、飲んでたけどね。

 まぁ、ともかく、別に飲んだくれてるわけではなく、あるものを待っていたのです。今日もそれを確認しに港に来ています。

 その「あるもの」とは噂に聞いた新大陸にあるエルフの居留地へと向かう船です。(注)

 しかし、船そのものは全然見当たりません。たまたま、ドワーフの冒険者が訪れていたので声をかけてみます。

 Givu 「やぁ、兄弟」

 ドワーフ 「やぁ」

 Givu 「新大陸の話、聞いとるかね? そこに行くエルフの船がここから出てるらしいんだが」

 ドワーフ 「ああ…今から乗るところだ。一緒に行くか?」

 Givu 「いや、準備してきてないんじゃ。しかし船なんて見えんが」

 ドワーフ 「そこの…ところに小船があるだろ? 昔はなかったやつだ。あれで沖合いに泊まってる船まで行って海上で乗り換えるんだよ」

 Givu 「ほー…しちめんどくさいな、なるほど。感謝する、兄弟」

 ドワーフ 「おやすい御用さ、兄弟」

 というわけで情報ゲット。Kaladimに戻って食料や装備などの準備をしているところに、ウィザードのPinoから連絡が入りました。

 Pino 「Givuさん、新大陸行かない? 今船待ってるんだけど」

 Givu 「おう、今準備してたとこだ。Port Faydwerにいたのか?」

 Pino 「え? Oasisだけど…」

 Givu 「Oasis??」

 ともかく、ウィザードの彼女のGate呪文で迎えにきてもらい、とりあえずOasisへと向かうことに。今まで使われていなかった桟橋に、数人の冒険者がいます。

 冒険者 「ここから新大陸行けるって聞いたんだけど…」

 Givu 「うむ、わしらも向かうところだ」

 冒険者 「そっか、ここでいいのか」

 などといってるうちに船が来ましたが…

 Givu 「これか?!」

 Pino 「これ?!」

 冒険者 「これかよ!?」

 丸太で作られた、樽で浮いている筏が…(笑)

 ともかく、最大級の不安に駆られつつも、その筏に乗ります(笑)

 筏で行くこと1時間、途中に何度か島に泊まります。その中に、椰子の木の生える少し大きめの島がありました。

 Pino 「なんかいい感じの島だね。降りてみよっか?」

 Givu 「うむ、Pinoがいればすぐ帰れるしな」

 ということで途中下船。

 そこはどこまでも砂浜が続き、椰子の木の生えた南の島のリゾート地といった雰囲気の島でした。

 Givu 「ほー…降りて正解だったな」

 Pino 「うん、綺麗。あっち行ってみよ」

 と散歩していると、Aviak(鳥人間)の集落がありました。(注2)

 Pino 「Antonicaのやつより綺麗な色してるね」

 Givu 「襲ってくる気配もないな。あの真中にある高い建物の天辺に上ってみんか? 何か見えるかもしれん」

 Pino 「うん、行ってみよー」

 最上階。ちょうど時刻は夕方。そらは薄い紫に変わり始め、水平線に夕日が沈んでいきます。

 Givu 「うむ、島が一望できるな…他には何もなさそうじゃ。…見てみろ、向こうのほうに隣の島が見える。次はそっちに…」

 ふと、となりを見るとPinoは夕日を眺めていました。どうやらGivuは無神経だったらしい(笑)

 そこでしばらく彼女をそっとしておくと、遠くから声が聞こえてきました。

 ?? 「おーい、何してる?」

 見ると、ダークエルフのようです。

 Givu 「ダークエルフか。探検してるんだよ、悪いか?」

 ダークエルフ 「悪くはないが、一つ忠告しておこう。ここから船に乗ると我々の居留地にたどり着く。あんたらがどんな目に会うか…言わなくてもわかるな?」

 Givu 「なるほどな。…おい、Pino、やはりお前さんらエルフの居留地にはFaydwerから行くみたいだぞ」

 Pino 「うん…日も沈んで暗くなってきたし、一度戻ろうか。Gateで送るよ」

 Gateで送ってもらったあと、そこでPinoとは別れてKaladimに戻り、宿を取りました。(注3)

 次の日。

 Port Faydwerから、今度こそ、と桟橋に向かうと見なれたハイエルフが一人。

 Givu 「よぉ、Agli」

 仲間の一人、Agliasです。

 Agli 「Givu、ここからどうやって行くか知ってる?」

 Givu 「うむ、知っとるが」

 Agli 「あのね、海の上で乗りかえるの、結構タイミング難しいんだよね(笑) 次再挑戦(笑)」

 Givu 「……」

 一抹の不安がよぎるGivu。こういう時大抵失敗するから…(笑)

 結局、二人で3回目に成功(笑) (注4)

 エルフの船は、とても大きく、両側に翼のような帆を持つスマートな船です。スピードも速い。

 Givu 「この羽、こういう風につける意味あんのか? 見た目にこだわって無駄なことだな」

 と、いつものように文句を言いつつ。(何回も失敗したせいもあるのかも(笑))

 そして船は進みます。目指すはエルフの居留地、Firiona Viaです。


・Givu…レベル47〜50。新しい冒険に想いを馳せつつ、ドワーフエールを買い込み(笑)

・注:正確には、新大陸というか旧大陸というか。詳しくは後ほどの冒険記で。

・注2:密かに密猟とかしました(笑)だって50付近からEXPあるんだもん(笑)

・注3:当時、混み過ぎたVeeshanサーバーを分割する話があって移動希望者を受けつけていたのですが、Pinoもその希望を出していたのでこの旅が二人最後の思い出になりました。

・注4:今は普通に乗り換えできます。RoKスタート直後は乗り換えすごい難しかった(笑)


前に戻る TOPに戻る 次に進む