第23章 「深き迷宮」


 ついにやってきました、Guk。

 そこはAntonica大陸では最も深き迷宮であり、もっとも難易度の高いダンジョンです。

 かつて語られた言葉には「すべての冒険者はGukを目指す」というのがあるくらいで、当時(注1)ではもっとも高レベルのダンジョン、まさに最後の冒険の地と呼ばれた場所です。

 このダンジョンの上半分はUpper Gukといわれていて、Frogrokというカエルに良く似た種族がすんでいます。彼らは必ずしも敵対的ではないので、冒険者によっては彼らと友好的な者もいます。

 その下半分が、Guk Bottom。遺跡のようになっていて、今はそこにはアンデットと化したFrogrokが徘徊していて、上部の生きているFrogrokはアンデットFrogrokを敵とみなしています。

 ここはその難易度が示すとおりに、すばらしい性能の武具や宝が存在していて、それらを狙って冒険者たちが挑戦しています。

 アンデットが相手であるなら、パラディンのGivuには有利に戦える相手なのですが、何しろとてつもなく広く、複雑な部分もあるためにGivuは少し敬遠していましたが、しかし、挑戦せずにはいられないでしょう。

 確かに危険な場所ではあるのですが、多くの冒険者が連れを探していたり、パーティーが仲間を募集したりしているので、それなりに腕に覚えのある冒険者なら、いい場所なのかもしれません。

 そのため、ここではGivuはあまり固定メンバーをはっきりとはせず、いろいろな人たちと組みました。ここで出会って、いまでも時々、組んでいる人も何人かいるはずです。

 そして数ヶ月(注2)…

 ついに最深部、アンデットのボスであるLordとも戦えるように成長したGivu。

 そんなある日、ひとつの噂が冒険者の間で囁かれるようになったのです。

 それはエルフによって、新しい大陸が発見されたらしいというものでした。すでに一部のエルフがそこに旅立ち、残っていた遺跡を利用して入植地を建設し始めているとか…。

 そして、その大陸にはかつてNorrathで栄えた古代Combine帝国の遺跡が数多く残っている…と。

 新しい旅立ちの予感に、不安とともに胸を躍らせるGivuでした。


・Givu…レベル47〜50。実はRoK発売前に50にはなれなかった(笑)

・注:この時期に出会っている人で登場してない人、また、このころの思い出やGivuとの事件、会話などは随時受け付け中です。そのたびに追加していきますね。

・注1:拡張パック発売前の、最高レベルが50の頃のことです。

・注2:現実世界では1ヶ月くらいかな? 廃人モードでした。


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