第17章 「激闘! Infected Paw」
約束の時間に少し遅れてしまったGivu。慌ててキャンプを片付けて、Pawの中に入ります。
入り口から少し行ったホールにTakuが座って待っていました。
Givu 「すまん。遅れてしもうた」
Taku 「いや、いいんてすよ。それよりHuttenさんがピンチのようですよ」
Givu 「なに?」
少し早めにキャンプを片付けたHuttenはここが初級ダンジョンという事もあって、1人で少し探検していたらしいのです。そして今、彼は牢獄に捕まってしまっていたのでした。
Taku 「助けに行かなきゃ」
Givu 「うむ。しかし鍵でもどこかにあるのか?」
どうやって救出するか……そもそも、その牢屋はどこにあるのか。それすら知らない二人で困っていると、やがてHuttenの叫びがダンジョンに響き渡りました(笑)
Hutten 「牢獄に閉じ込められてしまった! どうれば出られる?!」
結局、叫びを聞いた他の冒険者に助けられたHutten。合流後、その牢獄の場所を念のため確認してから、3人は奥に進みます。
前回にも来ているので場所はすぐにわかりました。そして戦闘開始。昨日からの連携で、上手くこなして行けます。やがてここで出る魔法のレザー系防具を揃ってゲット。Huttenに渡します。彼の装備強化が第1目的です。
Taku 「そう言えばGivuって普通のレザーチュニック?」
Givu 「うむ」
Hutten 「じゃ、Givuの分も取ろう」
Taku 「おみやげも欲しいですね」
Givu 「あ、わし、Antonicaの仲間にお土産持って行く約束しとった」
余裕も出てきて調子に乗り出す一行(笑)
しかもその後、レアな魔法の杖、Runed Totem Staffまでゲット! 始めて見る追加効果沢山の魔法のアイテムです!
しかし、その後、気を抜いた所為なのか、大変な戦いになってしまうのです。
現れたのはここ最強のGnoll Cap(注)、No2のGnoll(注)、そしてGnoll Shamanが2体です!
Taku 「まずはCapから!」
いつも通り戦闘開始。しかし、全然HPを減らせません。後ろのShaman2体が回復魔法を唱えているからです。
Taku 「Shamanからやらないとダメみたいです!」
すぐさま、GivuとHuttenがそれぞれShamanに攻撃開始。するとCapとNo2がTakuを殴りに行ってしまいました! クレリックが他の魔法使いより防御力に優れるとは行ってもこれでは……。
Taku 「駄目だ。負ける……」
Givu 「いや、まだだ! がんばれ!」
奇跡の力、Lay on Hand発動。ここはTakuが死んだらホントに負けるので彼に使ってHP全快。
Givu 「Hutt、CapとNo2を…Takuを守ってくれ! わしはShamanを押さえる」
すぐにHuttenは行動し、その2体を挑発しつつ死闘に突入。言うなればこのダンジョンの最強コンビを相手にするわけです。Takuの援護を受けつつ武器を振り回すHutten。
Givuもまた、Shamanを挑発して振り向かせた後、回復魔法を使いまくってHuttenを援護。TakuはMana回復の為に瞑想開始。
やがてShamanのうち1体を倒したとき、目の前をCapがふらふらと歩いて行きます。
Hutten 「Givu、残りは任せてCapにトドメ刺してくれ!」
逃げ出したCapを追いかけるGivu。魔法で移動を止めて殴り合う余裕はなかったので逃げる相手を殴りつけていると、突然Capに回復魔法が飛びます!
見ると遠くにいる雑魚Shamanが回復魔法を唱えている! レベル的に攻撃こそしてきませんが、回復魔法で援護はするようです。HPを回復したCapは振り向き、向かってきました。
Givu 「やってやる! かかってこい!」
HPは互角。GivuはすでにManaが尽きているので力の勝負になりました。減っていくお互いのHP……。
Hutten 「こっち終わった。あ、Givu?!」
Taku 「Givuがやばい! LayHand私に使ってるし…どこ!」
返事をする余裕すらなく(目を離したら逃げ出すかもしれません)戦い続けるGivu。やがて2人はGivuを見つけて駆け寄ってきました。
Hutten 「Givu!」
Givu 「平気じゃ。勝ったわい」
GivuのHPは残り…1桁。足元にはCapの死体がありました。しかし危なかった。
まぁ、結果を見ればアイテムは沢山ゲットできたし、激戦をパーティーで乗り越えて良い気分。そして3人はダンジョンを後にしました。
・Givu…レベル16。魔法の装備が手に入り始めて装備強化が楽しくなってくる時期。
・注…名前忘れました(笑)