劇団太陽族
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『渦虫綱(うずむしこう)』
− 聞きたいこと聞いてみよう −

ー2005年2月ー

世の中にはへんな生物がたくさんいます。

その中の一種が、プラナリア(扁形動物門 渦虫綱)です。

さてさて、そんなタイトルの今回のお芝居。
劇団員は役作りにどう這いずりまわっているのでしょうか?
ちっぽけな新人さのっち(佐野)が聞いてみました。

Q. うずむしで何か言葉を。

岩崎 役者・佐野君への、う・ず・む・し

う ← うんうん唸ってよく考えて
ず ← ずっこけることを恐れない
む ← ムードに頼らず、直球勝負
し ← 知らないことは調べて理解

ここからはオマケです。

こ ← 根気がいるよ、俳優修行
う ← 裏が読めたらはじめに戻る

Q. 今回は、出演が7人で男性陣は2人と少ないのですが・・・どうしましょう!?

森本 どうしましょう、と言われても。今回は、2人なんだからどうしましょうもこうしましょうもありませんね。とにかくしましょう。7人という少人数で、濃厚なお芝居を作れるのは大変幸せなことなんだと、私は思っております。でも、それだけ自分というものがあらわになるので、いつも以上に引き締めないといけないという、こわさもあります。まあ、男2人ということを気にせず、きちんとお芝居をすれば、おのずとよいものになるでしょう。
それが出来れば、それが出来ればねぇ・・・。

Q. 今回、稽古と平行して、ワークショップのお手伝いもしていますが、どんなところが楽しいですか?
また、役作りに影響を受けたりしましたか?

岸部 ワークショップ楽しかったですね。
知らない人と会うのは、緊張もするし恐いことですが、何かしらを共有することで得ることはたくさんありますね。一人ひとりいろんなところがあって、誰一人同じ人間がいないというところが楽しいです。町でもいろんな人に出会います。先日、電車の中で見かけたのは、ゲームに熱中している息子に「宿題はー、宿題はー」と問いながら、ずっと彼の耳をこねくりまわしていたお母さん。まるで、自分の一部のように触っていて、別の個体なのに2人の境界があいまいなのが、おもしろかったです。
それが、芝居に影響するのかどうかは知りません。さのっちはどうですか?

Q. 今回の役は、かなりヘビーな役だとおもうのですが(・・・詳しくは公演にて)、一番苦労されている所は何処ですか?

篠原

宮沢賢治です。
私は子供の頃、「注文の多い料理店」が怖くて読むことができませんでした。題名を見るのも、聞くのもダメです。他の作品を読んでもそれもダメ。でも、賢治作品は、国語の本によく載ってます。芝居を始めるとまたよく出てきます。これは克服しなければ!と思い、アニメの「銀河鉄道の夜」を観ました。映画は良かった。ちょっと怖くなくなりました。今まで十数年、賢治作品と関わりなく過ごしてきたので、そのことを忘れていました。そして今回、なぜあんなに怖かったか分かったような気がします。あんまり怖い怖いと思わないようにする、それが一番苦労かなぁ。


Q. 今回、広告用の写真ではみんな渋いモノトーンできめて(?)いますが、衣裳って毎回何かテーマを決めているのですか?

前田 いやいや、すんまそん。そんな、テーマとか・・・。ほんまはそういうところも考えていかんとダメなんでしょうけど、いつも、たいがい、それぞれ。自分の役柄の衣裳プランは自分で考えて、ほぼ自分で用意して頂いてますので・・・。衣裳係ですけど、あんまり役割はたせていないかんじです。

Q. 毎回、小道具たいへんですが、ずばり今回のキーアイテムはなんでしょう?

田矢 しのぴーさんのおなか。
今回は小道具の数はそれほどないのですが、特殊なアイテムがちらほら。まぁ、なんとかなるさ。

Q. 先日の客演で新しい事をたくさん経験された後の本公演はやはり違いますか?

佐々木

それは、「今日、このハコ」のことですか。はい、とても良い経験でした。遊気舎ファンのわたしとしては、信平エステベスさんの役作りも間近で見せていただき、感動しました。作家の田辺さん、空の駅舎の中村さん、荒井さんの芝居に対する真剣さにも感動しました。他の劇団員が、客演しているのを見に行っても、それぞれの作業を見て発見するものがありますよね。そして、いろんなものを見て、経験して、柔軟な体になりたいといつも思います。だから、それで本公演は違う私で・・・ってわけでは無いのですが。ちょっとづつ、成長したいなと思います。

そうですか、みんなうごめいておりますね。稽古も大詰め!しっかりやっていきましょう。
皆様のご来場をお待ちいたしております。