(武器屋)「いらっしゃい」 にこやかに出迎えた武器屋の主人は、あなた達の姿を見ると、急に顔をこわばらせた。 (張飛)「どうした、主人。俺達は賊ではないぞ」 張飛は彼を睨み付けた。全く説得力がない。 (関羽)「…なるほど、そういうことか…」 関羽は店内にあった武器を1つ手に取った。彼の目がギラリと光った。 (関羽)「この貧相な矛に私の持っている”青竜偃月刀”の札が付いているのはどういうことだ」 (張飛)「むむ! こっちには、”丈八点鋼矛”があるじゃねえか。しかも俺の持っている物と は比べ物にならないほど弱そうなやつだ」 張飛はそう言うと、矛を両手で掴み折り曲げようとした。すると、矛はあっさりと真二つに折れてしまった。 (関羽)「兄者、この店はどうやら偽物ばかりを置いているようですな。しかもかなりの高額でそれを売りさばいている」 (張飛)「とんでもねえ奴だ! 殺してしまおうぜ」 張飛は矛先を店主に向けた。あなたは慌てて彼を制した。 (劉備)「まて張飛。確かにこの店の武器は偽物だが、主人の目は本物のようだ」 (張飛)「どういうことだい?」 (関羽)「まだ分からんのか。俺達が店に入った瞬間、店主は俺達が持っている武器が本物であることを見て、 顔を強張らせたのだ。すぐに偽物しか置いてないことがバレてしまうからな」 (劉備)「主人よ、あなたは相当の目利きのようだが、なぜこんな悪徳な店を開いているのか?」 (店主)「…はい。私は以前、宮廷で武器の手入れをする仕事をしておりました。ところが董卓がやってきて 私は突然職を解かれ、生活のためやむを得ず偽物の武器を売って生計を立てているわけです。どうか、お見逃しを」 さあ、どうしますか。 |
行動を選んでください |
生計のためなら仕方がない。見逃す |
不正は断じて見逃してはならない |