鉄道一人旅



【5日目】

昨夜遅かったのでちょびっと寝坊。
宿で朝食をいただき、急いで出発。バスの時間まであんまり余裕がない。

土産等を詰めた段ボールを宅急便取扱店で送付。
そうこうしてるうちに時間がなくなってきた。

急ぎ足で駅に向かう。
途中[善知鳥神社]に巡り会う。
これも何かの縁と、お参りし、ちょうど宮司さんから来られたので、お守り購入。

もはや時間が足りない。
小走りで走るも、日頃の運動不足でそうそう走れない。荷物重いし。
駅徒歩15分の宿であったが、次回からの宿は駅近くにしようと誓う。

半ばあきらめて駅に着くと発車時間になっていたが、バスがまだいた。
運転手に声を掛け、待ってもらっている間に切符購入。
どうにか間に合った。ふ〜。汗だく。

08:40 青森駅 発  十和田湖行き(八甲田十和田ゴールドライン)

市街地を抜け、山道を走り、八甲田をまだ遠く望むあたりで
[萱の茶屋]に数分停車。
ここでは長生きのお茶が無料で振る舞われている。
  「萱の茶屋」に到着したバス

お土産を買ってまんまと策略にはまる。
 
09:39 ロープウェイ駅 
      到着
八甲田ロープウェイ駅。上はどうだったんだろう...
バスを降りると、ロープウェイが登っていくのが見える。
駅で聞くと、次のロープウェイは20分後に出るらしい。
ロープウェイは片道10分かかる。
となると、10時半の帰りのバスに間に合わない。
もうちょっと調整してほしいもんだ。

お土産だけ買って駅を出る。相変わらずの[土産魔人] ぶり。


バスの待ち時間を利用して、最終目的候補地の観光企画課へ電話。
観光の手引きを聞く。宿については観光協会を紹介された。
いくつか紹介してもらい、駅の近くの宿をとることができた。
これで最終目的地が決定した。
「富良野」 である。
ミーハーしに行こう。


修学旅行のバスが到着。
ロープウェイ駅は中学生であふれかえる。
やがてロープウェイは待ち時間なしでフル回転を始める。
これなら上に登っても降りてこれた。
そういうもんよなぁ。

10:30 ロープウェイ駅 
      出発 
十和田湖から来たバスは観光客を大勢降ろし、
余裕で座ることができた。

遠くにそびえる八甲田山

11:20 青森駅 到着 さぁ、列車の旅再開。駅弁買って出発だ。
改札を通り、「青春18きっぷ」に最後の検札印が押される。

ホームに停車している「海峡7号」は、青函トンネル開通10周年を記念して、
「ドラえもんの海底列車」という映画にひっかけ、ドラえもんカーと化していた。
車体にはドラえもんの絵が描かれ、車内にはでっかいドラえもんが。
社内放送までドラえもんの声だ。やるぅ。

「海峡7号」前は古風 横にはドラえもん達 中は華々しくドラえもん

列車自体は、海底駅に降りるお客さん用の指定車両、通常椅子の車両、
カーペットのお座敷車両が連結されている。
お座敷車両に陣取り、駅弁を広げる。

寝転がってゆったり   駅弁3号


青函トンネルは約54km、最大深度240m。
ドラえもんカー「海峡7号」は約50分をかけて通過する。

カーペットの座敷にリュックを枕に横たわる。
なかなかできない列車の乗り方ではなかろうか。
まわりの客もみなゴロ寝。

トンネルを抜けるとそこは私にとって未知の北海道の大地。
半分うたた寝のため感動も何もなかったが...

14:51 函館 着  5日目のJRの旅は函館で終了。
「青春18きっぷ」は効力を使い切り、目的の北海道上陸をはたす。
ついに上陸北海道。函館駅でござんす。
駅で明日からの最終出発地である札幌までの切符を手配する。
今までとは異なり、特急を乗り継ぐ旅になる。

さっそく宿に荷物を置いて、[五稜郭]見学に向かう。
路面電車に乗り、五稜郭駅前駅で下車。
よく利用されているようで、満員すし詰め状態だった。

駅から五稜郭は思ったより距離があった。
五稜郭タワーに登り、眼下に五稜郭を見る。
星形わかるかなぁ
「おー、星形だー。」  以上。


駅に戻り土産物屋を物色。
店員に函館山に登るなら、「バスなら半額だよ」って教えられる。
ういたお金でお土産買ってね、ですと。
言われんでも買うわい。(^ ^)


18時から宿で夕食。めちゃくちゃ量が多い。
食べきれなかったのは初めてだ。
[もったいないおばけ]にお詫びしつつ、少し残す。


食後の休憩をすませ、駅に向かう。
駅前のバスロータリーで函館山行きの往復バスチケットを購入。
(片道320円なり。 1998年当時)


運転手後ろ側の席が夜景をみるには良いと聞いていたので、さっそく席を取る。
しかし、男一人で乗ってるのは私だけのよう。ほとんどカップル。

バスは煉瓦造りの明治通りを抜け、函館山に向かう。
(今度来たときにはこの明治通のビアホールあたりで食事がいいな)

やがてバスは山道を登り始め、函館の夜景が眼下一面に開けだす。
夜景の素晴らしさにバスの中で歓声があがる。


一般車の規制された山道を30分ほど走り、バスは山頂に到着。

天気がよく、展望台から望む夜景はまさに絶景。
圧倒的なパノラマの夜景が眼前に広がる。
写真ではわからない壮大なパノラマ
遠くではイカ漁の漁り火も夜景を演出している。


夜景を十分堪能し、バスで帰路につく。
復路はロープウェイでもよかったかも。
今日はロープウェイと縁のない日だった。(^ ^)


宿から明日の宿を予約。
明日の宿は札幌である。

ちなみに本日のお宿は一泊二食付き\8,000円(税別)なり。

 

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