| 2000.05.07.Sun.〜 05.09.Tue | |
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朝5:00起床。いつもより少し早く目が覚める。 顔を洗いに手洗い場に行ったついでに、少しビーチを散歩する。まだ西の空は薄暗い。雲はなく、今日も天気は良さそうだ。波の音を聞きながら波打ち際で佇み、曙を眺める。本当に「悲しいときはいつも」の歌詞がよく似合う空だ。今日が沖縄滞在最後の日だから、少し感傷的になっているのかもしれない。しばしの間、終わりのない空と穏やかな風に包まれていた。 テントに戻って撤収準備をする。いつもの事なのだが、ツーリングの最終日の朝は感傷的になるのを避けようとしてか黙々と作業する為、すぐに出発の準備が出来る。テントが立っていた跡を、名残惜しむように見たりして。 だが振り切るようにバイクに跨り、まだ人気のない夜明けの道を走り出す。バイク乗りだからね。 車の影もない早朝の道路を快走し、名護市へ向かう。そこから今度は高速を使わずに、R58で那覇を目指した。この道は幹線道路であり、日曜の早朝だが車が結構走っている。沿道には、大きな駐車場と立派な施設を完備した有料のビーチやホテルが建っている。如何にもリゾート地だ。 R58を真っ直ぐ行ったら、遅くても昼前には那覇に着くだろう。余裕があるから少し寄り道する事にした。県道6号に入って真栄田岬、残波岬に寄っていく。特に何がある訳でもないが、ただ突端に立って沖縄の海をしっかりと目に焼き付けておきたかった。 市街地が近づくと、特に寄る所もなく走り続ける。まだ10:00ちょっと過ぎなので、少し那覇観光もする事にした。賑やかなところに行けば気分も晴れやかになるかと思って。 取り敢えず、世界遺産に登録されるかもしれないという中城城(「なかぐすくじょう」と読む)に行ってみた。しかし全然賑やかじゃない。それもその筈。ここは城跡であって城郭が残っているだけなのだ。しかし、せっかく来たのだから入場料\300を払って本丸跡まで登ってみる。城郭だけとは言え結構広く、在りし頃は立派な城が建っていたのだろうと想像できる。戦城だっただけに、本丸跡は見晴らしが良く から までが一望に出来る。これは良い。あまり賑やかな所が好きでない人にはオススメかも。 当初の目的とは反したが、意外に気に入ったので良し。次は首里城に向かう。 こっちは本当に観光地で、沢山の人で賑わっていた。団体客が、門の前で琉球王朝時代のの民族衣装を着た女性達と記念写真撮ってたり。 首里城は中国の宮廷のように鮮やかに彩られており、内地人の感性からすると城というよりまり宮廷の方が近い。模式も中国の建物に近いようだ。実際、戦の際の要は中城城だったらしい。それでも城壁は幾重にもなっていて、本丸まで行くには城壁を回り込んでいくつかの門を潜らなければならないようになっており、敵が容易に攻め込む事が出来ないようになっている。やはり城なのだ。
首里城の跡は国際通りに向かった。ここは那覇の繁華街で、沢山の店や市場がある。そして、小さな通りが縦横無尽に連なっており、歩くだけでも楽しめそう。 オイラは、お土産と昼飯を求めて中央市場に寄った。ここには海産物や沖縄の特産物が殆ど揃っている。一通り回ってお土産を買い、宅急便で送ると今度は昼飯にした。市場の二階が食堂になっていて、一階で買った魚をさばいて貰う事が出来る。刺身大盛り、ご飯と味噌汁で \1,480とまぁまぁな値段で腹一杯になった。 市場を出た後は国際通りを少し散策。ついでにコンビニで帰りのフェリー内での食料を調達し、それからフェリー埠頭に向かった。 帰りのフェリーは行きとは違う会社で、大島運輸の「」。那覇発、大阪行きだ。乗船まで時間があったのでメールチェック。S&Sメーリングリストに今回のツーリングの報告でもしようと思ったが、書きたい事が一杯あったしまとまらなかったので、HPにツーリングレポートを載せますとだけ報告した。 14:00頃、乗船開始。サンダーエースを車載デッキに置いて二等船室に行く。今回のフェリーはザコ寝だ。有村産業の方が良かったかも。代わりに風呂があるので、場所取りをしてから早々に一っ風呂浴びる事にした。昨日、風呂入ってなかったからね(^^; 風呂でさっぱりし、着替えを済ませた頃ちょうど出航するところだった。甲板に出て、徐々に遠ざかる那覇の街並みを眺める。頭上を旅客機が飛び去っていく。 沖縄よさらば。いや、もう一度必ず来るからな。また会おうぜ沖縄。ありがとう沖縄! オイラは遠ざかる沖縄のいつまでも見つめていた。その青い海と空を目に焼きつけ、思い出を心に焼きつけるように……
て、ここで終わりじゃないさぁー。ツーリングは家に帰り着くまでがツーリングさぁー。おやつは300円までさぁー(チガウ。 しかし帰りは暇でした。大阪港までの38時間、ただひたすらに食っちゃ寝、食っちゃ寝してただけ。普通の人の連休は今日までなので、フェリーで帰る人は昨日か一昨日の便に乗ったんでしょう。バイク乗りも少なかった。 で、大阪港に到着したのは那覇出発から二日後の5月9日の朝6:30。 連休に有給休暇を追加していたとは言え、明日には出社しなければならないのでとっとと帰らなければならない。大阪港から真っ直ぐ名神高速豊中ICへ向かう。この時ふと思ったんだが、大阪は立派な街だな。名古屋や大阪とか、地方都市(失礼)の方が東京よりよっぽど街並みが立派だと思うのだが、オイラの気のせいだろうか? 豊中ICの直前で給油した後、名神高速に乗って一路東京方面へ。この時もスピード違反で切符切られるのは御免だったので、アクセルは緩めて緩めてで行く。時々、粋がって飛ばしてるバンとか3ナンバーの車を見つけたら、丁度良いのでその後ろにピッタリ付けて覆面がいたときの囮として使いながら距離を稼いだ(高速で飛ばすドライバーの人。後ろからついてくるフルカウルのバイクがいたら、自分が押さえているなんてイイ気にならない方が貴方の為ですよ)。 横浜町田ICには12:00過ぎぐらいに到着。おお、懐かしい我が故郷。13:00前には実家に帰り着きました。実家には丁度、石垣島で買ったお土産が届いており、パッションフルーツジュースを飲みながら両親に土産話をしました。 |
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