| 2001.08.04.Sat. | |
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6:30起床。外は……雨だ。あ"ー、やんなっちゃうなー、もー。 今日は内陸部に入って、青森まで北上しようと思ってたんだけどなぁ。二日連続で祭に巻き込まれたから、こうなったら一蓮托生でねぶた祭りも見てやろうと思ってたのよ。どうしようかなぁ……。ま、いずれにしろ十和田湖には行きたいので内陸部には行くつもりだ。 しかし、雨だと億劫になる事には変わらず。テレビを見ながらダラダラして、NHKの連ドラが終わった頃に出発準備完了し、チェックアウトした。だが、タイミングの良い事に丁度雨が止んだ。ラッキー。天気予報では日本海側と津軽地方は晴れとの事なので、青森に行く事に決定。意気揚々と出発しようとしたところで何気にリアタイヤを見ると、なんとスリップサインが出ている。ムゥ、タイヤ交換せねば。まだ時間が早くてどこも空いてないから、青森で交換という事で出発する。 まずは内陸部へ行く前に、県道1号で一旦海側に出た。種差海岸沿い岩と砂浜が連続していて景色が良い。昨日、居酒屋で教えてもらったのだ。鮫角展望台に着いた頃には、日も出て晴れてきた。暑い。しばらく景色を楽しんだ後、再び走り出す。 海岸沿いの景色を楽しみながら走っていたら、階上で内陸に入るつもりだったのがいつの間にか種市まで来てしまっていた。そこから十和田湖方面に行く為に、R45に出てから県道20号で内陸部に向かった。この道は車が少なく快適に走れると思ったのだが、しばらく行くと道幅拡張工事のために1kmほどダートになっている区間が二カ所も有り、昨日の雨で汚れたバイクが更に泥だらけになってしまった(T_T) R395とぶつかった所で右に曲がり、九戸街道を東へ。途中、白バイに捕まっている車を発見する。こんな山の中でも取り締まりやっているのか、岩手県警は。 二戸市の金田一でR4に入って北上。R4は流石に交通量が多く、トラックも走っている。しかし流れは良い。三戸ちょうに入ってから、戸来へ向かうために県道45号に入り北上する。この道は車が少なく、ワインディングを楽しみながら快適に走れた。 戸来についたところで左折し、R454を西へ。しばらく行ったところで「キリストの墓」があるのでここで小休止する。戸来──随分前に新郷村と改名されたが──はキリスト伝説の地で、ゴルゴダの丘で処刑されたのは実は影武者で本物は東へ逃れてここ戸来で生涯を終えたと伝えられている。真偽のほどは定かではないが(本当だったら聖書の記述が間違っている事になり、大変菜事だが)、こういう知られざる歴史と言うか一種ミステリアスな言い伝えの類は大好きである。当然、キリストの墓の見物をした。 その後は、R454を更に東へ向かって十和田湖へ。迷ヶ平を過ぎたところで県道128号で南へ。R104とぶつかったところで右折し、十和田湖方面へ向かう。わざわざR104を使う訳は、十和田湖の展望が良いという発荷峠を通るため。発荷峠の展望台は、確かに景色が良かった。しかし、駐車場には大型の観光バスが何台も停まっており、人が沢山いてウンザリしてしまった。そう言えば、今日は土曜日で休日なんだね。観光地に行くと、どこもこんな状態カモ。 発荷峠はすぐに出発して、十和田湖畔に出る。R454で、十和田湖の周囲を時計回りに回る。道は樹林帯の間を走り、木々の隙間から十和田湖がチラチラ見えた。滝ノ沢峠でR102を右折。御鼻部山展望台で止まって、展望台から十和田湖を見下ろした。ここの景色がの方が、発荷峠より良いカモ。更に東へ向かったが、大畳石と子ノ口間が落石で通行止め。迂回路が造られていたのでそちらへ。R102に出てから再び十和田湖へ向かった。十和田湖畔に出てから、十和田神社へ向かった。すぐ近くに乙女の像があるので、ここも人がいっぱい。手早く参拝してから乙女の像を見て(周りが人だらけだったので写真は撮らなかった)、売店で櫛団子を買って食ってから十和田神社を後にした。 R103で湖畔を反対方向に戻り、R102を北上。この道は奥入瀬川のすぐ横を走る道で、綺麗な渓流を見ながら走ることが出来る。たまに気に入った景観があったら停まって、しばし川の畔で休んだりする。ここは絶対オススメの道。しかし、細い道で所々で車が路駐しているので山の中にもかかわらず、かなり渋滞するので注意。特に今日みたいな日はバスが多く、しょっ中ひっかかるのには閉口した。 R103で八甲田まで来たが、ここは通過した。この辺には温泉が多いので本当は入っていきたかったのだが、タイヤ交換しなければならないので時間に余裕が無かったのだ。ハァ、温泉入りたかったが、またの機会という事で諦めよう。 R394、県道40号と経由して青森へ。15:00頃には青森市に到着した。既に大通りの沿道には人集りが出来ている。とりあえずタイヤ交換の為に、YSP青森中央店へ行く。しかし、なんと180/55サイズのタイヤの在庫がない。ガーン! 予め連絡しておけば良かった。仕方ないので、別の所でタイヤ交換しよう。とりあえずねぶた祭りの見学だ。しかし、その前に宿の確保を試みる。「るるぶ」を見て市内のビジネスホテルに片っ端から電話してみたが、どこも満室だった。流石にねぶた祭の間はダメか。寝床は祭見てから考えることにして、まずは腹ごしらえ。バイクをねぶたの通らない文化会館裏の歩道に停めて、駅前まで行った。しかし、この移動だけでも大変。そこら中交通規制が掛かっているし、人が沢山いるので駅までの一キロちょっとを歩くだけで一時間以上掛かってしまった。 駅前の食堂でしじみラーメンを食べ終わった19:00頃、丁度ねぶたが始まった。急いで通りに向かったが、凄い人集りでなかなか見られない。バイクの置いてある方に移動しながら、なんとか観覧ポイントを見つけて見物しました。この際、交差点みに陣取るのがポイント高し。交差点で山車が方向転換するのが圧巻です。 しかし、祭の規模としては圧倒的で凄いのだが、どこか盛り上がりに欠けると言うか、ちょっと想像していたものより大人しい感じでした。見物の観光客の方が熱気があるように感じたぐらい。自分が参加した事もあるが、函館港祭の方がバカ騒ぎ度が高いような気がする。ねぶた祭は、ハトネ(祭用の格好をして山車の後ろを練り歩く人々)が大騒ぎをするのかと思っていたのだが、いまいち盛り上がり切れていない。例年は飛び入り参加でバカ騒ぎをして、山車の行進を邪魔してしまう輩(カラス族と言うらしいが、実体は地元のチーマーやチンピラ集団)もいるそうなのだが、今年のねぶたは開催する市側が「クリーンなねぶた」を謳い、地元警察の協力を得てカラス族の締め出しを行ったらしい。 確かに祭の体裁は良くなったのだろうが、参加者のボルテージが上がらなければ祭の意味が無い。少しはカラス族のような連中がいても良いのではないだろうか? 思うに、市としてはねぶたを重要な経済効果をもたらす観光資源と考えており、参加する者より見物の観光客にウケを良くしようとしているのではないだろうか。そんな事を考えてしまった。 なんにしろ、見ているだけで疲れてくるし最後まで見ていたら夜遅くなってしまうので、しばらく見物して満足した後、寝床を探す事にする。とりあえず近くのキャンプ場をと思い、バイクで夏泊半島へ向かった。夏泊白砂海岸キャンプ場というところに来たのだが、家族連れのオートキャンパーでいっぱい。ウーン、どうしよう。しばらく考えた挙げ句、夜通し走るナイトランという選択肢も候補に入れる事にした。とりあえず、明日向かおうと思っていた久慈方面に走りながらビバークできそうな所を探そう。見つからなかったら、ナイトランで久慈まで行ってしまおうという考え。 方針決定の後、R4で南下を開始。夜なので流石に交通量も少なく流れも速いが、タイヤの心配もあるのでそこそこのスピードで走る。しかし寒い。夏とは言え、東北の夜は寒いんですな。野辺地でコンビニに入り、ホットコーヒーで暖をとってから再び出発。十和田町で給油をし、一旦102に入る。そして県道40号で少し北上して県道118に入り、ツーリングマップルに載っている市民の森高森山公園を探した。しかし公園は見つけたがキャンプ場が見あたらない。人っ子一人いないし、管理棟ももぬけの殻。それどころか街頭が一本も無いし、一寸先は闇な状態なのでここは諦める事にした。十和田町に戻り、再びR4を南下する。 寝床を求めて夜闇の中をさすらう状態に不安を覚えた頃、道の駅さんのへに着いた。そこで携帯の時計を見ると、もう24:00日付が替わる時間になってしまった。しかし、いまだ家なき子状態なのであった。 波乱の東北編はつづくのである。 |
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