TOP > Professor Layton vs. Phoenix Wright: Ace Attorney解説&小ネタ マホーネ
‥‥‥パパ‥‥‥

Espella
Dad...

英語圏ではPapaは昔の言い方でDadが一般的。

ステラ(製薬会社):Labrelum Inc.

日本版で語られる、「イギリスに本社がある世界的な製薬会社」という設定は北米版でも同じ。
「Labrelum」は造語で、「umbrella」のアナグラム(文字入れ替え)でもある。
「製薬会社」で「umbrella(アンブレラ)」といえば、カプコン繋がりのネタを思い浮かべてしまうところである(が、元ネタについては公式には発表されていない)。
アンブレラ (バイオハザードシリーズ) - Wikipedia

リテラスタ・カタルーシア:Arthur Cantabella

Arthurはauthor(著者)からか。

レイトン
今から20年ほど前、人体に完全に
無害な麻酔薬である《ステラ》を開発‥‥

Layton
Labrelum Inc. is known for developing a
completely harmless anaesthetic about
20 years ago.

北米版では麻酔薬の名前は登場しない。

ナルホド
(その“リカイ”でいいのか‥‥)

Phoenix
(Swing and a miss, Your Honour...)


真相がいまいち解らず、ボケて納得しているサイバンチョへの成歩堂のツッコミ。
swing and a miss:空振り

ナルホド
‥‥いったい。どういうことですか。

Phoenix
That sounds really scary... Just what is this
about?


ステラの研究目的についてとりあえず突っ込む成歩堂。
北米版だと「なんかそれ、怖いんですけど‥‥いったい。どういうことですか。」

マヨイ
あのふたり‥‥幼なじみだったんだね。

Maya
So they were childhood friends... The plot
thickens.

「the plot thickens」を直訳すると「計画が厚くなる」だが、転じて「話が込み入ってきた」「話が佳境に入った」「いよいよ面白くなってきた」の意味合い。

ストーリーテラー
《ベーゼラ》なんて、いないのだ!
そのキオクは現実ではない! 悪い夢だ!

Storyteller
No, no, no! Espella, there are no witches!
That fire, it was just a bad dream!

英訳の迫力に注目。

マヨイ
ふうん‥‥あの子。
10年前にもいたのかあ‥‥

Maya
I didn't think Eve was that old.

北米版では「Eve(クローネ)がそんなに歳だとは思ってなかったよ」

マヨイ
なんだか。勝手に始まっちゃったね。
‥‥親子ゲンカ。

Maya
Look at them. It's like a common argument
between a teenager and a parent.

Maya「見てよ。ティーンエイジャーと親の間でよくあるケンカが始まったよ。」

マヨイ
それに‥‥同じ条件にするんだったら、
もう一度、町に火をつけないと。
ナルホド
(オソロシイことを言う子だな)

Maya
And if we wanna see exactly what she saw
at the time...we'll need to set the whole
town on fire. Want me to go get matches?
Phoenix
(I may be an attorney, but even I couldn't
clear you of the charges if you ACTUALLY
committed such a crime, Maya!)


北米版ではMayaのセリフに「Want me to go get matches?(マッチ取ってこようか?)」という一文が追加。
そしてPhoenixのツッコミが日本版とは大幅に異なっていて、
Phoenix(ぼくは弁護士だけど、もし本気でそんなことをしたら告発するぞ!)

ストーリーテラー
私の言ったとおりだろう。
この町には、魔法も魔女も存在しない。

Storyteller
You believe a stranger but not your father.
That's so typical of teenagers.


レイトンが炎の竜の種明かしをし、マホーネはそれに納得、その後のストーリーテラーのセリフ。
北米版では「おまえは父親ではなく異邦人(=レイトン)の言葉を信じるのか。ティーンエイジャーの典型だな」

ストーリーテラー
き。キサマ‥‥

Storyteller
You...you son of a witch!


レイトンにキレるストーリーテラー。
「son of a bitch」は有名な侮蔑的表現で、直訳だと「雌犬の息子」、転じて「この野郎!」「くそったれ!」というような意味。
ラビリンスシティ風に、「bitch」を「witch(魔女)」に置き換えているのがポイント。

レイトンの証拠品つきつけ時ボイスは「これだ!」だが、北米版では「Have a look!」。「御覧ください!」というような感じ。

レイトン
‥‥‥え。

Layton
It's a photograph.


ラビリンスシティにはないはずの「写真」を見て「なんて精密な絵画なのでしょう!」と見当違いな方向に驚くサイバンチョへのレイトンのセリフ。
日本版では思わず「‥‥‥え。」と返してしまうのだが、北米版では冷静に「それは写真です」とツッコミを入れている。

レイトン
‥‥‥なるほど‥‥‥
そういうことでしたか‥‥

Layton
...Now it all makes sense.
That was the missing piece of this puzzle!


「なるほど。それがこのパズルの失われたピースですね!」
なお、北米版レイトンシリーズでは「ナゾ」のことを「PUZZLE」と表記することにも注意。

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