TOP > Professor Layton vs. Phoenix Wright: Ace Attorney解説&小ネタ ナルホド
いらっしゃいませ!
ウチのパンは、新鮮なバターがたっぷり。
ムショーにおいしいですよッ!

Phoenix
Welcome!
Our bakery uses only the finest ingredients!
Upper-crust goods for not much dough!

Welcome!はもちろん、あの吹き出し付き。

レイトン
‥‥どうやら。ムショーに
元気のよいパン屋さんのようだ。
ルーク
‥‥ものすごいハクリョクで
コムギ粉をコネてますね。

Layton
Talented...and highly enthusiastic, it seems.
Luke
...He's kneading the dough pretty hard,
isn't he...?


「優秀で‥‥そしてやたらと熱血なパン屋さんに見えるね。」
「コムギ粉をコネてますけど、ちょっと激しすぎませんか?」

マヨイ
あー。ボスなら市場へ行ってるよ。
そろそろ帰ってくるんじゃないかな。

Maya
The boss? She's gone to the market.
She should be back at any time now.

英語版でもボスはboss。

マヨイ
で。こっちは、なるほどくん。
あたしの“一番弟子”なんですよ!

Maya
And this is Nick...my assistant baker!

Maya「あたしのパン屋助手です」

マヨイ
よかったら、味見していってくださいね。
‥‥ほらほら。レイトンさんも。

Maya
If you think the scent is good, you should
try TASTING it. You too, Mr Layton. It's so
good, it'll knock your hat off!


英語版では「美味しすぎてレイトンさんの帽子も吹っ飛ぶよ!」という文章が追加。
ちなみにこの後のレイトンの言葉は日本版とだいたい同じで、帽子についてのツッコミは特になし。

なお、レイトンたちと成歩堂たちのお互いの呼び方は、以下の通り。

成歩堂→レイトン 日本版では「レイトンさん」または「レイトン教授」、英語版では「Mr Layton」または「Professor Layton」、「Professor」
成歩堂→ルーク 日本版では「ルークくん」、英語版では「Luke」
レイトン→成歩堂 日本版では「ミスター・ナルホドー」、英語版では「Mr Wright」
レイトン→真宵 日本版では「ミス・マヨイ」、英語版では「Miss Fey」
真宵→レイトン 日本版では「レイトンさん」または「レイトン教授」、英語版では「Mr Layton」または「Professor Layton」、「Professor」
真宵→ルーク 日本版では「ルークくん」、英語版では「Luke」
ルーク→成歩堂 日本版では「ナルホドさん」、英語版では「Mr Wright」
ルーク→真宵 日本版では「マヨイさん」、英語版では「Maya」

マヨイ
“えいこく”‥‥って。
なんだろ。どこかで聞いたような‥‥

Maya
You said "inglish"? What's that?
And where have I heard it before...?


北米版では「inglish」と間違っている。
ちなみにインド訛りの英語(Indian English)のことを揶揄してInglishという。

レイトン
幸運だけで人生の豊かさは決まりませんよ。
そう落ち込まないでください。

Layton
Don't feel down.
Every cloud has a silver lining, so they say.


大図書館に行く前、北の行進通りでサチウスに話しかけた時の台詞。
「Every cloud has a silver lining」はことわざ、簡単にいえば「楽あれば苦あり」や「不幸中にも幸いあり」のこと。

PUZZLE 16「Lost in Time」(ナゾ16「時の迷宮」)と、PUZZLE 17「Out of Time」(ナゾ17「狂気の迷宮」)回答時、日本版ではいきなりレイトンが決めポーズをして「ナゾ解明!」の文字が出るが、北米版では他のナゾ同様にタメてからのポーズになる。

ナゾミ
いつか、そのつぶらな瞳を、私のナゾで
白黒させてやりたいものです。

Ridelle
I hope someday to have the pleasure of
showing you a puzzle that will make those
little round eyes of yours spin in your head!

「いつの日か、その小さな丸い目を回すほどのナゾを見せてあげたいものです!」

ナゾミ
この壁画に描かれているのは‥‥
いにしえの魔女、《大魔女ベーゼラ》。
そして、その大魔女ベーゼラが起こした、
《伝説の大火》の様子です。

Ridelle
The woman is this painting...
is the Great Witch Bezella.
And this painting depicts the infamous
Legendary Fire that she caused.

英語版では、「ベーゼラ」の発音は「ベ(ッ)ゼーラ」に近い感じ。

ナゾミ
あれは‥‥そう。
10年も前のことになります。

Ridelle
That must have been...let me see...a
hundred or so years ago.


英語版では伝説の大火は「百年かそれ以上昔のこと」と話している。
ラストで明らかになる通り、本当は伝説の大火が起きたのは10年そこら前の話。誤訳ではなく、ストーリー序盤としては「大昔のこと」とした方が面白いと感じてのローカライズかもしれない。

ジェヌヴィエーヌ
はあ。かなしいわ、フランソワーズに
アドリエンヌ、それからリリアーヌ。

Cinderellia
Francesca, Anna, Lillian... My dear friends.
I am ever so sad...


PUZZLE 22「Dollhouse Drama」(ナゾ22「わがままな人形」)開始前のセリフ。
人形の名前が変更。

マヨイ
ね。ね。レイトンさん。あたしたちに
教えてくださいよー。“ナゾ”のコト。

Maya
Say, Mr Layton... Do you think you could
give us a little "Puzzles 101" crash course?
I'm kinda curious.


意訳すると
「ね。ね。レイトンさん。あたしたちに簡単な“Puzzles 101”短期講座を開いてくださいよ。ちょっと興味があるし。」
海外でパズル本の名前に「Puzzles 101」とか「101 Puzzles」みたいなタイトルを付けるのはよくあるらしいが、ズバリ「Puzzles 101」という名前の本はこちら。著者は芦ヶ原伸之氏。
芦ヶ原伸之氏は本家レイトンシリーズの問題作成協力の中のひとりであり、パズル作家として、日本でも海外でも有名な方。
詳しくは芦ヶ原伸之 - Wikipedia

なお、「Puzzles 101」というワードが登場した理由が芦ヶ原伸之氏関係なのかは不明。

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