TOP > The Great Ace Attorney Adventures(英語版「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」)解説
Stronghart
Ah yes, the little Japanese man.
I've already cast my eyes over van Zieks's report.
ヴォルテックス
ああ‥‥あの、ニッポン人の。
バンジークスの報告は受けている。

夏目漱石氏のことを「the little Japanese man」、つまり「小柄なニッポン人」と言っている。
実在の漱石の身長は159センチメートルという資料があり、当時の日本人男性としてはごく普通くらいだった。
漱石にはヴィクトリア女王の葬列を、下宿の主人に肩車してもらって見物したというエピソードもあるので、イギリス人から見たら「小柄なニッポン人」だっただろう。
夏目漱石、ロンドンでヴィクトリア女王の葬儀を見物する。【日めくり漱石/2月2日】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

Gregson
Hmph. So you Japanese are as twisted as us Brits.
グレグソン
マッタク。ニッポン人ってヤツは。

BritsはBritの複数形、要するにBritishの省略形。英国人、イギリス人のこと。
Gregson「ニッポン人も英国人と同じようにひねくれているじゃないか。」

Ryunosuke
Th-There was a tax on those adorable, fluffy creatures —
like the one who makes mochi sweets on the moon?
ナルホド
ウサギ‥‥って、月でモチをついたり
している、あの愛らしい小動物ですか?

Ryunosuke「月で餅つきをしているような、愛らしいふわふわした小動物に税金がかかっていたんですか?」
月の表面の模様から「ウサギが餅つきをしている」というのは東洋の文化。
西洋ではカニ、本を読む老婆、髪の長い女性といった例えがある。

Susato
But there's more: after the rabbit tax was abolished then,
of course...
...society reached by launching straight into a second
rabbit boom.
Ryunosuke
Oh dear. The government didn't think that one through,
did they?
スサト
ちなみに。『ウサギ税』が
廃止された、その“反動”で‥‥
《第二次ウサギ大ブーム》が吹き荒れた
のは、言うまでもございません。
ナルホド
‥‥なかなかコリませんね。
明治のヒトも。

Ryunosukeのツッコミが「政府はそうなることを考えていなかったんでしょうか?」と、やや皮肉っぽくなっている。

Ryunosuke
WHAT?! (If I ever go for a visit, I'm holding my breath.)
ナルホド
えええええええええええええッ! (恐るべし、《仏蘭西(フランス)》‥‥)

空気税が既にフランスにあったと聞いて。
Ryunosuke(もしぼくが仏蘭西(フランス)に行ったら、息を止めなきゃならないぞ)

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