龍ノ介が「愛用の万年筆を泣く泣く質に入れた」という話をした後の寿沙都の一言。
英語版のSusatoのセリフ「What doesn't kill us makes us stronger」は、これはドイツの哲学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844年10月15日 - 1900年8月25日)の言葉。
ニーチェの1889年出版の著書「Götzen-Dämmerung」(邦訳:偶像の黄昏)の中にある、ドイツ語の「Was mich nicht umbringt macht mich stärker」という言葉を英訳すると「What doesn't kill us makes us stronger.」となる。
直訳だと「私たちを殺さないものは、私たちをより強くする。」
意訳すると、
「私たちを殺しにかかるような厳しい試練こそが、私たちを成長させてくれる。」
という意味。Susatoは「辛い思いをしたから、成歩堂さまは成長なさいますよ。」と励ましてくれたのだろう。
机で何かに没頭しているホームズに話しかけた時の、このホームズのセリフは、原作ホームズのネタ。
短編集第4作「His Last Bow(シャーロック・ホームズ最後の挨拶)」に収録された短編「The Adventure of the Dying Detective(瀕死の探偵)」にて、瀕死の状態(のフリ)のホームズがうわ言で言った、
ホームズの部屋で、ホームズと会話できるようになった時に「腕章」をつきつけた時のセリフ。
英語版のRyunosukeは「地上のスターでは物足りないということですか。」と星にちなんだツッコミを入れてくれる。
実はホームズにちなんだ小惑星は本当に存在する。
英語版でも「バスカビル家の犬」は原作ホームズからそのまま「The hound of the Baskervilles」。
「The hound of the Baskervilles」は、原作ホームズでは長編第3作目にあたる。
「Mendelssohn」はドイツ・ロマン派の作曲家ヤーコプ・ルートヴィヒ・フェーリクス・メンデルスゾーン・バルトルディ(Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy, 1809年2月3日 - 1847年11月4日)のこと。
英語版は、
Sholmes「ボクのメンデルスゾーン(Mendelssohn)の演奏を、イヤと言うまで聞かせてあげるとしよう。」
Ryunosuke「それはおせっかい(meddlesome)というものですね。」
というダジャレ。
「That really gets my goat」は慣用句。
get someone's goat:俗語表現で「(人)をイライラさせる、怒らせる」
>昔、馬の持ち主は競馬の前日に、馬をヤギと一緒に馬小屋に入れておいた。そうすると馬は緊張せずに大変落ち着くと考えられていた。ところが、ライバルの馬の持ち主がこのヤギを盗んで(=getして)、レース前にこの馬の神経をいら立たせてレースに勝てないようにすることがあった。
「Robin 'Ood」はコックニーで「h」が省かれているので「Robin Hood」、つまりロビン・フッドのこと。
ロビン・フッド - Wikipedia
Ginaは「こうやってみんなでゴハンを食べていくの。ロビン・フッドみたいなものだよね。」と言っているので、義賊の意味合いで使っているのだと思われる。