TOP > The Great Ace Attorney Adventures(英語版「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」)解説

■陪審論告:Judicial Findings
■陪審員の主張:The Juror's Contentions
■弁論開始:Jury Examination
■弁護人の反証:The Defence's Rebuttal
■陪審長:foreman

Susato
If we can, we then contrast the statements and pit the
sorresponding jurors against each other!
スサト
その《コトバ》どうしを、
《ぶつける》のでございます!

■ぶつける:Pit

Juror No. 6
Oh dearie me! I was only knitting a jumper for my
other half!
6ゴウ
あ。あたしゃ、ジイさまの
セーターを編んでるだけなのよ?

「my other half」で自分のパートナー(夫とか妻とか)のこと。

Juror No. 1
Look at him, in his black suit! He's...he's...clearly some
devious Eastern sorcerer using magic on us all!
(中略)
Answer me this, Dark Jinx!
1ゴウ
あの黒い弁護士は‥‥そう!
東洋のアヤシイ妖術を使うんだ!
(中略)
おい、黒いの!

「黒いの」が「Dark Jinx」に。「まっ黒で不吉なやつ」といったところか。

Juror No. 3
...I'll take this razor-sharp blade...and shave every last
hair off his head!
Ryunosuke
(Please tell me he's a barber...)
3ゴウ
このナイフで、アタマを
つるっつるにソリあげてやるぜ!
ナルホド
(‥‥あのヒト。どうやら
 トコヤさんだったみたいだな‥‥)

英語版だとRyunosukeの心の声が「あのヒトはトコヤさんだと誰か言ってくれえ‥‥」に。
ナイフを舐めながら「ソリあげてやるぜ!」と言う人を見て、Ryunosukeは彼が床屋だと確証が持てないのだろう。

Judge
By Jove! Are you sure?
サイバンチョ
しょ。《証拠》ですって‥‥!

「By Jove!」は「神にかけて」的な意味であり、転じて「誓って!」「本当に!」「とんでもない!」という意味合いの、少し古い表現になる。
この表現は、原作のシャーロック・ホームズシリーズでもよく使われている(いわゆる「正典」長編4冊、短編集5冊の中に、少なくとも22ヶ所ある。実際にテキストを検索して調べた)。

Sherlock Holmes sat up with a whistle. “By Jove, Peterson!” said he, “this is treasure trove indeed. I suppose you know what you have got?”
シャーロック・ホームズは口笛を吹きながら席を立った。「驚いたな、ピーターソン!」と彼は言った。「まさに宝の山だ。何を手に入れたと思う?」

――短編集第1作「The Adventures of Sherlock Holmes (シャーロック・ホームズの冒険)」に収録された短編「The Adventure of the Blue Carbuncle(青いガーネット)」より

「Jove」はローマ神話の主神Jupiter(ユーピテル)のこと。
ユーピテル - Wikipedia
>ラテン名の属格は Jovis(ヨウィス)となり、斜格の語幹 Jov- に基づく英語の別名 Jove は詩語などに使用される。

Fairplay
That's right! And it's a public bus service, for pity's sake!
That's not what I call fair play!
フェアプレイ
そうなのです! みんなの乗り物に、
中からカギですぞ! なんだそれは!

Fairplayが「fair playじゃない!」と怒っている。英語ならではのネタ。

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