TOP > The Great Ace Attorney Adventures(英語版「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」)解説
Hosonaga
Please, don't worry about it.
They're just scratches.
Ryunosuke
(Made by a bear, maybe!)
ホソナガ
ああ‥‥気にしないでください。
ほんの“カスリ傷”ですので。
ナルホド
(‥‥ちょっとやそっとの
 “カスリかた”ではなさそうだぞ)

Ryunosukeの心の声が「クマにやられたみたいじゃないか!」に。

Hosonaga
I think his name was something like 'Herr Lock Sholmes'.
I don't think he was German, though...
ホソナガ
名前は、たしか‥‥
アノシャーロック・ホームズ、とか。

Hosonagaにも「Herr Lock Sholmes」と勘違いされ、「しかしながら、ドイツ人とは思えませんでしたが‥‥」と言われてしまう。

Hosonaga
Please! What self-respecting ballet fan wouldn't know
that graceful angel?
ホソナガ
バレエ好きで、かの妖精を知らぬ者など。
いるワケがないでしょう!

「妖精」が「angel(天使)」に。
海外だと「妖精」は、「キリスト教社会においては排除あるいは忘れ去られた崇拝や畏怖の対象であることが多い」ので、変更されたのだろう。
参照:妖精 - Wikipedia

Susato
Look, Naruhodo-san!
Seaman Strogenov has gone!
Ryunosuke
Strong...enough...?
スサト
ごらんください、成歩堂さま!
ストロガノフさまが
いなくなっております!
ナルホド
す。すとろ‥‥が‥‥?

英語版だとStrogenovを「Strong(強い)」「enough(充分に)」と言い間違えるが、ストロガノフが「充分強い」のは間違いなさそう。

Sholmes
I very nearly dropped you to the floor with one of my
famous right hooks!
ホームズ
振り向きざまに、ジマンの《拳闘(ボクシング)》で
キミを殴りたおすトコロだったよ!

英語版だと「ジマンの右フック」に。
ボクシングが得意という設定は、原作ホームズからそのまま。

Ryunosuke
It's definitely that they're excessively thirsty. I'd lay a thousand to one on it!
ナルホド
ぼくは、ノドが異様に乾くほうに 二銭銅貨を賭けますから!

「二銭銅貨」といえば、江戸川乱歩氏の処女推理小説が思い浮かぶところ。ちなみに、「二銭銅貨」の中には「シャーロック・ホームズ」の名前が登場していたりもする。
青空文庫:二銭銅貨
だが、海外では日本ほど「二銭銅貨」が知られていないためであろうか、英語版ではこのネタは「1000分の1の確率でそうに違いない!(I'd lay a thousand to one on it!)」と、別物になっている。

◀前目次次▶