TOP > The Great Ace Attorney 2 Resolve(英語版「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」)解説
Kazuma
Karuma guides me.
I truly believe that.
Ryunosuke
So its name compels its wielder to slice evil in two?
Not that you would need much compelling...
アソウギ
コイツが、オレを支えてくれる。
‥‥そう、信じている。
ナルホド
悪を“一刀両断”する‥‥
オマエらしい心意気だな。

Ryunosukeのセリフが「その名の通り、悪を一刀両断できるのか?」になっているので、「Karuma」が、「日本語だと『悪を一刀両断』という意味なんだろうな」と、海外プレイヤーにもわかるようになっている。
日本語版の場合は「狩魔」という漢字で一目瞭然なので(日本語の漢字は文字のひとつひとつに意味がある表意文字なので)、特に説明をしなくても、龍ノ介の「悪を“一刀両断”」の意味がわかるようになっている。

Ryunosuke
'Buck up, Runo'
...What is this?
ナルホド
『しっかり、なるほどくん』
‥‥なんだこれは。

buck up:(イギリス英語、命令形で)元気を出しなさい、しっかりやりなさい
アイリスの思いつき黒板に書かれていた、来月号のタイトル案。
もうひとつのタイトルは「The Beryl Coronet(緑柱石の宝冠(ティアラ))」、原作ホームズネタ。

■指痕検出装置:Skin Print Seeker (gun)

Sholmes
If there's one thing I know about this man, it's that he
blows with the wind! As fickle as the weather!
Gregson
Oi! Stop makin' me out to be some kind of nut!
ホームズ
このオトコ。こう見えて、
1秒ごとに気分が変わるからね!
グレグソン
‥‥勝手にヒトを
“情緒不安定”にするな!

blow with the wind:気まぐれに行動する、横道にそれる
Oi!:イギリス英語。コックニー表現。元は「Hoy!」(驚いた時の間投詞)で、コックニーは「h」を発音しないので「Oi!」になった。偶然ながら、日本語の「おい!」と同じような意味になっている。
nut:Gregsonのセリフの最後の「nut」はスラングで「イカレている」「頭の変なヤツ」「オタク」などの意味。
Sholmes「このオトコについてひとつ知っていることがあるとすれば、彼は天気と同じくらい気まぐれだってことだ!」
Gregson「おい! ヒトを変人扱いするな!」

■ダンカン・ロス:Duncan Ross
ホームズ原作短編「The Red-Headed League(赤毛連盟)」の登場人物名そのまま。

■セルデン:Selden
ホームズ原作「The hound of the Baskervilles(バスカヴィル家の犬)」の脱獄囚Selden(セルデン)そのまま。

Ryunosuke
Why don't we call it, um...Wagahai?
You know, like Mr Natsume refers to himself in Japanese.
ナルホド
とりあえず‥‥“ワガハイ”と
いうことにしておきましょうか。

Ryunosuke「とりあえず、“ワガハイ”と呼ぶことにしましょうか。漱石さんは日本語で喋る時に、自分のことを『吾輩』と言いますから。」
英語版だと「Wagahai」の意味を教えてくれるようになっている。

Shamspeare
Lo, a Shamspeare dance to celebrate!
ペテンシー
‥‥ペテンシーの舞ッ!

Lo:古語。「見よ!」「そら!」といった意味の間投詞。
Shamspeare「見よ! Shamspeare、喜びの舞ッ!」

'Come to The Slug and Salad on Briar Road at 5 p. m. on
17th.'
『17日午後5時、ブライヤーロードの
 パブ《ペパー亭》に来てください』

「ペパー亭」は「The Slug and Salad」。
ロンドンをはじめイギリス南東部に「Slug and Lettuce」というパブのチェーン店が実在しており、この店名をもじったものと思われる。
Slug & Lettuce(公式サイト)

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