■デカーゴ・ミターマン:Adron B. Metermann
Adron BはA drone bee(雄蜂)
Metermanで(ガス)メーターの検針作業員ということか。
■アルタモント夫人:Quinby Altamont
日本語版ではフルネームが不明だったアルタモント夫人も、英語版では名前が判明。
QuinbyはQueen bee(女王蜂)
Altamontはホームズ原作短編「His Last Bow(最後の挨拶)」の登場人物の名前そのまま。
ミターマン&アルタモント夫人のデザインが蜂からであることは「大逆転裁判2」画集にも書かれている。
ミターマンの立ち位置は働き蜂(Worker bee)であるが、働き蜂は雌の蜂なので、雄蜂がネーミングに用いられたのだろう。
ストリキニーネ:strychnine
実在のストリキニーネ(strychnine)の綴りそのまま。
「ストリキニーネ」という表記・発音は、オランダ語から。
ストリキニーネ - Wikipedia
グレコローマンスタイル(Greco-Roman style)とは - コトバンク
グレコローマンスタイル - 語源由来辞典
グレコローマンスタイルのレスリングは、19世紀のヨーロッパで人気のスポーツだった。
・cuisineは料理のこと、堅めの表現。フランス語の「台所」が語源。
・luncheonはlunchより形式張った言葉。
ペテンシーこと、Shamspeareは古い英語を混ぜて喋る。
上だと、「Alas」は古語で悲嘆の「ああ」、「'twas」は古語でit wasの短縮形、「undone」は堅めの表現で「破滅した、没落した」のこと。
Shamspeare「おお見よ、我が名前の文字を並べ替えるだけで、『我は天使』となるのです!」
「Shamspeare」の文字を入れ替える(アナグラム)が「me's a seraph(私は天使だ)」となることから、無理やり天使と結びつけている。
seraphは熾天使のこと 熾天使 - Wikipedia
Ryunosuke(‥‥陪審はみんな、あの“天使”のアナグラムをホンキにしているのか?)
英語版では無理やりなアナグラムにツッコミを入れている。
■バルブ・アルタモント:Augustus Altamont
日本語版での「バルブ」は配管のバルブ(valve)から取ったネーミングだと思われるが、英語版では「Augustus」に変更された。
Augustusはローマ帝国初代皇帝アウグストゥス、のちに「尊厳」の意を持つローマ皇帝の尊称。現在では人名として普通に使われている。奥さんのQuinby(Queen bee)とも対になっているのかもしれない。
ダジャレネーミング的な意味では、「Ah! Gas」も含まれている可能性がある。
5ゴウが競馬で賭けた馬の名前。
「Finnish Lass」は、そのままだと「Finnish(フィンランドの) Lass(少女)」だが、「finish last(最後に到着)」からのダジャレでもある。
日本語版では「2センチ」と述べられていた3ペンス硬貨の直径が、英語版では一部、「three-quarters of an inch」、つまり「4分の3インチ」に変更されている。
海外版は、アメリカなど今でもヤード・ポンド法が主流な地域でも販売されているため、配慮したのだと思われる。
4分の3インチはおよそ1.905センチメートル。
ヤード - Wikipedia