TOP > Phoenix Wright: Ace Attorney Dual Destinies解説 ココネ
いやー! でもホントに、
オドロキましたよ、雪男!
シノブ

オ‥‥ド‥‥ロ‥‥キ?
ココネ
え?

Athena
You really should read the story for yourself.
I couldn't even begin to do it justice.
Woods
!
"Justice"...?
Athena
Huh?


冒頭で、新聞に雪男発見って載ってましたよという雑談の後で、しのぶが王泥喜のことを連想してしまうシーン。
雪男の話は英語版でも同じだが、その後は「新聞記事、実際に読んでみた方がいいですよ! 上手に説明できませんから。」という感じ。
「do ~ justice」で、「~を公平に扱う、~を正当に評価する」の意味。ここでは「スゴすぎてわたしがうまく説明できないくらい」という感じ。
ここで「justice」というワードが出てきたので、JuniperがApollo Justiceを連想してしまう、というオチ。

シノブ
太陽のように暖かくて、
元気を与えてくれます。
ナルホド
(暑苦しいだけだと思うけど)

Woods
He's like the sun, strong and warm. He makes
me feel strong, too.
Phoenix
(The only adjedtives I associate with the
sun are "sweltering" and "oppressive.")


しのぶと成歩堂の、王泥喜への評価。
英語版だと成歩堂の心の声は、
(ぼくは太陽っていったら「うだる」「蒸し暑い」くらいしか連想しないけどな)

ココネ
それだけ聞くと、
ただの詐欺師みたいですね‥‥。

Athena
Gee, Mr. Wright. The Judge kind of makes you
sound no better than a two-bit con man...


サイバンチョが久々に成歩堂のハッタリを見物して懐かしさに感激した後の、心音のツッコミ。
英語版もだいたい同じ意味。
「two-bit」は「安物の」、「con man」が「詐欺師」。
英語版だと、
「裁判長、ナルホドさんのことを安っぽい詐欺師同然だって言ってるみたいですよ‥‥」

以下、血文字に関して。

日本版:
馬等島晋吾のIDナンバー(=元の血文字)は「511103UR」
線を2本足して「SINOBU」

英語版:
Ted TonateのIDナンバー(=元の血文字)は「L10015R」
線を2本足して「WOODS」

ナルホド
でも、よく考えたら、わざわざ
ローマ字なのもおかしいですよ!
そ、そうだ! 英語で何か
書こうとしたのかもしれません!

Phoenix
But Candice Arme was a detective! Maybe
"WOODS" only means something to the police.
Like a police scanner code, for example.


英語版では、
「しかしCandice Arme(賀来ほずみ)は刑事です! もしかすると、『WOODS』は警察関係の暗号かもしれない。
 例えば、警察の無線コードのような。」
この後の会話は、

日本版:
アウチ「SINOBUなどという英単語はありません!」
ナルホド「そうなの? ココネちゃん」
ココネ「残念ですけど、わたしも聞いたことないです」

英語版:
Athena「この国には『WOODS』という信号や暗号はありません!」
Phoenix「本当かな、ははは‥‥」
Athena「わたしを見ないでください。わたしだって警察の暗号なんてわかりませんよ」

というような展開に。

アウチ
アナタなんか、ノレホド弁護士に
なってしまいますよ!
サイバンチョ
どうなのですか?
ノレホド弁護士!
ナルホド
勝手に消さないでください!

Payne
What if we erased two lines from your name?!
Would you be happy as "Mr. Wrigh"?!
Judge
Well? Would you, Mr. Wrigh?
Phoenix
The only RIGHT spelling is "Wright"!


英語版だと、線を2本消してWrightがWrighになってしまいますよ! という話。
最後のPhoenixの返事が、right(正しい)と名字のWrightとのダジャレになっていて、
「正しい(right)綴りはWrightです!」
と、日本版にはないオチになった。

バラシマ
おっと、ワカシラガが1本。
ナルホド
え‥‥!
ココネ
‥‥ナルホドさん。
苦労してますもんね。所長として。
ナルホド
(う、うそだろ!)

Tonate
OH, YOU HAVE A FEW GRAYS, MR. WRIGHT.
Phoenix
What?!
Athena
Poor Mr. Wright. You're always working so
hard, keeping our office together...
Phoenix
(Wait a minute! I don't have any gray hairs!)


バラシマのとある尋問のとある箇所をゆさぶった時の会話。
「Poor (人名)~」という表現は今作で結構登場。「かわいそうな(人名)」の意味。
今作で何かと苦労しがちな王泥喜に対し、「Poor Apollo」という表現が何度か登場する。

ココネ
ど、どうしたんですか!
ナルホドさん!
急に大きな声出したりして!

Athena
What is it now, Mr. Wright?!
Are you trying to imitate Apollo and his
"Chords of Steel"?


英語版だと「オドロキ先輩みたいな大声出したりして!」という感じ。
「Chords of Steel(鋼鉄の声音、というような意味合い)」というのは、「逆転裁判4」第1話冒頭の王泥喜のセリフ「今朝は5時に起きて、発声練習をしてきましたから。」が、英語版では「I got up at 5 AM to do my "Chords of Steel" voice workout!」と翻訳されており、海外では"Chords of Steel"が、「I'm fine!(大丈夫です!)」と並んで、Apollo(王泥喜)を代表するフレーズのひとつとなっている。

サイバンチョ
べ、べべべべ弁護人!
今は、いけません! 今は!
フヨウイなハッタリは、
命に関わりますぞおおお!

Judge
M-M-M-Mr. Wright! None of your bluffing
now! Not at a time like this!
Lives are on the line, here!


bluffで脅す、ハッタリをかけるの意味。
「on the line」で「危険にひんして」等の意味合いもある。

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