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五点着地法

火災に遭ったヒルネリアことサナギ軍曹を救うために軍曹の母が「五点着地法」を使った、という話が登場するが、五点着地法は実際に存在する、高所から飛び降りる際の着地方法である。
ヒルネリアが説明したとおり、「空挺隊などが用いる、高所から無事に着陸するテクニック」であり、具体的には、衝撃を体の各所に分散させつつ着地するため、足先で着地したあと、体を丸めて転がりながら脛の外側・尻・背中・肩を接地していく。
言うまでもなく訓練が必要であるので、素人は突然やってみてはいけない。

詳細は、
緊急安全セミナー その2

全身大やけどの上、子供ひとり抱えた状態で五点着地法を成功させたヒルネリアの母はかなりの強者であり、母としても素晴らしい人であったのだろう。

王泥喜VS成歩堂

第5話では、逆転裁判シリーズ初となる弁護士VS弁護士、民事裁判が描かれる。
ミスをすると成歩堂に突っ込まれることも。
以下では「おまえが言うな」と思わずつっこみたくなるネタを紹介しておく。

かゆいだけ

探偵2日目、ドゥルクの「みぬく」では、左袖(服のたもと)に入った何かがうっすら見えるのをみぬくのが正解である。
この時左腕が上下しているため、「動いている左手」を指摘すると、「かゆくて腕を動かしているだけだ」とドゥルクに誤魔化され、正解にはならない。
他の場所のミス時とは異なるコメントを見ることができるのである。

「赤い蝶のペンダント」についてもうひとつ、これは実はアマラのものであったが、ドゥルクはその事実を誤魔化した。
王泥喜であったら腕輪の力でウソを付いていることがわかりそうなものだが、探偵2日目でドゥルクに「赤い蝶のペンダント」のことについて尋ねた時のセリフを良く見ると、ドゥルクは「俺が買った」と言っただけで、自分のものだとは言っていない。
ドゥルクが買ってアマラにあげた、ということならば、「俺が買った」はウソではないので腕輪は反応しなかったのだろう。
もっとも、王泥喜は「俺が買った」=ドゥルクのもの、と解釈してしまったが‥‥。

電波ジャックされた「冥界戦士トリサマン」

第5話冒頭ではトリサマン放送中、番組が革命派によってジャックされるアニメーションムービーが流れる。
この時のトリサマンに、レイファに似た胸の大きな女性や、「革命してやる~」というセリフとともに襲いかかるドゥルクらしき悪役が登場しているが、この内容については第5話と「遊べる! 逆転劇場 ~成歩堂龍一編~」で触れられている。

謎ペナルティ

法廷パートでは通常、ペナルティを受ける質問の前には、画面右上にゲージが出て減少量を示してくれる。

2日目法廷では、レイファに霊媒を頼む前、
「己の命をかけてでも、レイファを信じて託宣を頼むというのか?」
に対しても右上にゲージが出るので(しかも減少量は最大であるアイコン5つ分)、ミスするとゲージが減るのかと思いきや‥‥
2つある選択肢の「お願いする」「帰って休んでもらう」どちらを選んでもペナルティを受けることなく進むのである。
ゲージまでフェイントをかけてくるのが女王相手の裁判なのか、はたまた王泥喜の熱意やレイファの決意がペナルティを吹き飛ばしたのか。

笑うダッツ

2日目法廷のインガ大臣の霊媒ビジョンの最後、ダッツが市街地でかんしゃく玉を慣らして高笑いをしたことと、その場にいたボクトが午後2時頃のことだと時間を覚えていたことから、託宣「午後3時ごろのこと。父さまは人質交換のため霊廟で待機していた。」に聴覚「爆発音」をつきつけるのが正解である。
この時、ほぼ同じタイミングで表示されるダッツの「笑い声」をつきつけるのは、正解にならないのだろうか?

実際にやってみると、「電話先は市街地で、笑い声はひっきりなしに聞こえるはずなので、笑い声だけでは午後3時ではないと言い切れない」とレイファに言われて却下される。この時ペナルティは受けない。
つまり表示されている笑い声は「ダッツのものだろう」という推測であり、誰の笑い声かわからないから正解にはならないのである。
一方かんしゃく玉は、投げているのがダッツであることが確定しているので正解となる。

相貌失認

第5話にてインガ大臣は「相貌失認」(ゲーム中では「そうぼう失認」の表記。顔で個人の識別ができなくなる症状)であることが判明する。
このことを踏まえて、第1話、第3話でのインガとの会話をもう一度確認してみよう。

第1話

裁判後、初対面になる成歩堂を、インガはジロジロと見ている。
成歩堂は(珍獣みたいにじろじろと見ないでほしいな)と心の中でつぶやいているが、恐らく、顔以外の特徴を覚えようとしたインガは成歩堂をくまなく観察していたのだろう。

第3話

成歩堂はインガと再会したので「先日はどうも」と挨拶するが、インガはまず「会ったことがあったかな?」と尋ね、成歩堂の自己紹介に対して「ああ、そのトンガリ頭に青い服。思い出したよ。」と発言している。
「大臣のメモ帳」の通り、顔以外の特徴で成歩堂を覚えていたことが伺える会話である。

ちなみに、先天性相貌失認(生まれつきの相貌失認)は2%程度と推定されているそうである。
(2006年のFirst Report of Prevalence of Non-Syndromic Hereditary Prosopagnosia(PDAファイル)によると、689名中17名、つまり2.47%に先天性相貌失認が認められたとのこと)
すなわち、50人に1人の割合と、かなり高い確率である。
詳しくは以下を参照されたし。
相貌失認 - Wikipedia
インガがどのようなタイプの相貌失認かはゲーム中では不明であったが、決して珍しい症例ではない。

余談だが、コスチュームチェンジでいつもの青いスーツ以外の姿になった成歩堂を見ても、もちろん大臣は「トンガリ頭に青い服」と言う。
コスチュームチェンジによってセリフは一切変化しないためである。

似たもの親子

アマラとナユタが親子であると判明するが、髪色を含め、性格もこのふたりには似たところがある。

ナユタについて余談。第5話にて、左手で右手首を掴み考えこむモーションが登場するが、これはラストシーンへの伏線である。どのシーンでこのモーションが登場しているか、再プレイの時にチェックし直してみるのも面白い。

霊媒時の髪

逆転裁判シリーズの「霊媒」では、霊が霊媒師に乗り移り、生前の姿になる。
真宵や春美の霊媒を見る限りでは、体格や顔は生前の姿になるようだが、髪の色や髪型までは変化せず霊媒師のもののままになるようである。
アマラは今作でインガ大臣とドゥルクを霊媒したことになるが、彼女の髪は白髪(銀髪?)のロングヘアであり、真宵たちのように髪が変化しないのであれば、インガやドゥルクに合わせて髪型を変えたり染めたりする必要があったはずである。
だが、作中では特に触れられていなかった。

ここで気になるのが、インガの部屋にあった「アイアム・ビヨウイン」のヘアスプレーである。
「逆転裁判5」にて登場した、美葉院秀一のプロデュースによるカラーリング剤「シュウイチカラー」であろう。
色は黒。つまりインガやドゥルクの髪の色である。
しかも、このヘアスプレーはストーリーを進める上で必ず調べなければならない。
わざわざ調べる必要もあるこのヘアスプレー、もしやこれを使って‥‥?

なお、正面からではわからないが、インガも長髪であり後ろで髪を縛っている。
真宵の回想シーン中、ドゥルク殺害後に逃げ出す時に後ろを向くため、確認できる。
インガとドゥルクを黒髪の長髪に設定したのは、この霊媒の設定も絡んでいたのではないだろうか。

*追記
「逆転裁判6 公式ビジュアルブック」には、ドゥルクは真宵が霊媒しても似せることができるようデザインしたと公式でコメントがある(90ページ)。

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