2025/12/12
住まいの防犯対策緊急助成事業による補助金をあてにして、自宅にスマートロックを導入しようとしたものの、オプションを含めた必要なものを調達するのに時間がかかり、購入後1か月してようやく設置する運びとなった。
設置にあたっては、ドアの内側のケースロックを収納する形でスマートロック本体を設置するとともに、ドアの外側に顔認証パッドを設置することになる。まずスマートロック本体に、サポートとの長いやりとりの末にようやく入手した高さ調節スペーサーを本体にネジ止めしてから、専用の充電池をセットし、ケースロックがスムーズに回転する場所を確認した上で、設置位置を示す半円孤型のシールを貼り付ける。そうやって位置を確定してから、設置するための両面テープの保護シールを剥がして、決めた位置に貼り付け、固定するまで2分ほどドアに押し付ける。そのあと、ドア枠の方、スマートロックから近接したところに同梱の磁石を両面テープでつける。スマートロックの方で、ドアが開いたことを検出するためのものらしい。
これにより、スマートロックがそれまでのケースロックを完全に覆う形になり、鍵の開閉はつまみではなく、それを外側から覆うダイヤルに替わることになる。このダイヤルを直接回して開閉してもいいのだが、ダイヤルの正面が大きい押しボタンになっており、このボタンが開閉のトグルスイッチ(開いている場合は閉める/閉まっている場合は開けるスイッチ)となる。ロックの開閉位置は、スマホに入れたアプリの指示にしたがってロックの開閉動作を行うことで記録させる。
次に、このスマートロックをドアの外から開閉指示するための顔認証パッドをドアの外側に設置する。パッドにはテンキーや指紋センサー、顔認証カメラやNFCセンサーがついており、それぞれの方法でスマートロックを開閉することができるようになっている。セキュリティ的には、紛失の心配がなく偽造が困難な生体認証(指紋認証もしくは顔認証)が良かろうと思い、家族それぞれのデータを登録する。こちらもスマホのアプリを用いて、ガイドにしたがって登録し、本体に登録されるという形を取っている。
顔認証に関しては、認証の感度の調整や、一度認証したあと再認証を無効化する秒数が指定できるようになっている。顔認証は一切のアクションなしに開錠してくれるので便利である半面、あまりにも感度が良すぎると、閉めたつもりが顔を検知するや再び開錠してしまうことになるので、そのような調整が必要になってくる。
顔認証は、メガネをしていても帽子をしていてもちゃんと認証してくれるようだが、マスクをつけていると認証はできないようである。また3D顔認証を採用しているので、顔写真などでなりすまし認証することはできないようである。
外側からロックするには、キーパッドにある鍵のマークのボタンを押せば良い。余談だが、妻から「ボタンを押してもロックされない」と言われたので、動作を再現してもらったところ、ロックするつもりで押していたのが指紋認証センサーだったというオチだった。
ロック本体や顔認証パッドにも、まだ細かいバグがあるようで、時々ファームウェアのバージョンアップの通知などがスマホのアプリにやってくる。通知があった時は、ネットが繋がる環境でそれぞれのデバイスの近くにスマホを持って行って、アプリを通じてバージョンアップを行う。実際、私が報告した不具合も、サポートに連絡することにより、しばらくしてから不具合を修正したファームウェアが届いたこともあった。良く言えば進化途上、悪く言えば未成熟なデバイスであるとも言える。