#493 スマートウォッチデビュー

2025/07/14

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 スマートフォンと連動しつつ、腕につけて自身の活動を細かくモニターし記録してくれるバンド型活動量計は、ともかくいろんな場面で大変重宝する上に、値段も廉価であることから、XiaomiのMi-bandを4→6→9と更新して使い続けてきた。

 Mi-band6からXiaomi smart band 9(以下band9)に更新したときは、画面が大きくなり電池の持ちがよくなるほか、心拍数の計測も正確になるなど、確かに改善した部分もあったのだが、なぜか画面点灯の反応が鈍くなってしまった。基本的にband9は、電池の消耗を抑えるために普段は画面を消灯しており、画面をタッチしたり手首を持ち上げることで点灯する設定にしているのだが、それがなかなか反応しないのである。歳を取って指先が乾燥するようになってしまったせいなのかもしれないが、見たいときに画面表示がなかなかONにならないのは、使っている上で大変ストレスに感じる。

 また、バージョンアップするにつれて画面が大画面化していてはいるものの、バンド型の活動量計では絶対的な面積が小さく、多くの情報を表示しようと思うとフォントが小さくならざるを得ない。こちらも歳を取って老眼気味の私には少々きついところがある。

 そんなわけで、機能は大きく変わらないものの、より画面が大きく一覧性が高いスマートウォッチに乗り換えることにした次第である。

 これまで使ってきたアプリとの互換性・データ継続性の観点から、購入したのは同じくXiaomi製のRedmi Watch 5 Active 2(以下Watch)というもの。データの管理はband9と同じくMi fitnessというアプリを使う。アプリ上から、接続するデバイスを切り替えれば、これまで同様に蓄積したデータをBluetooth経由で蓄積していってくれる。

 モニタリング項目はband9のものと変わらないが、心拍数や血中酸素飽和度を連続モニタできるようになり、これにより活動量や活力データ、ストレスの程度などをより正確にモニタリングできるようになった。もっとも、モニタリングの頻度を上げると電力を使うことになるので、充電間隔が短くなってしまう。今のところは、モニタリングの頻度を最大まで上げているが、それでも1週間は電池が持つようである。設定によっては最大18日間充電なしで使えるとのことである。

 そのほかband9にはない機能として、AmazonのAlexaが使えるというものがある。設定をすれば、Alexaのボタンを押して話しかけると、質問に応じた答えを返してくれる。また、bluetooth接続で、スマホにかかってきた電話を受けて通話することもできる。スマホを取り出さなくても会話できるというのは、お手軽で良いかもしれない。LINE通話にも対応しているともっと良いのだが。

 そして画面が拡大したことで、通知の内容が大きい文字で読みやすくなったり、多くの情報を一度に見ることができるのは有難い。普段表示するWatchフェイスも多くの種類があっていろいろと選ぶことができる。個人的には、秒表示のできるフェイスがあるのがありがたい。秒まで気にする場面はそう多くないとは言え、電車に乗ろうとしている時など、まさに一分一秒を争う場面は時々あるものなので。

 たまたまであるが、充電ケーブルについてはそれまで使っていたband9と同じものであった。また、band9で画面がなかなか表示されなかった問題についても、こちらのWatchでは特に問題なく、タッチやアクションによる反応も確実である。

 唯一不満があるとすれば、着脱が大変手間がかかることだろうか。標準でついているシリコンバンドは余った部分を内側に入れる形なので、収まりのよいところに押し込むまで難儀する。もっともバンドそのものは標準的な腕時計のものと同じ(幅22o)なので、気に入らなければ好みのものに替えれば良いだけの話である。むしろ本体が4000円もしないくらいなので、バンドの方が高くつくくらいのものである。相変わらずコスパが良いツールであり、今や日常生活に欠かせないお供として、いろいろと使い倒していこうと思う。


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