#494 通信量の節約

2025/08/13

<前目次|次>


 現在、妻と息子が住む自宅には光回線を引いており、インターネットについては月額固定金額での繋ぎ放題(通信量無制限)だが、単身赴任している私は、それとは別に通信量従量制のモバイルルータを契約をしている。以前は転居のたびに固定のインターネット回線を単身赴任先にも敷いていたのだが、年度初めは工事に時間がかかることが多いこともあり、自分一人で使うだけなら工事不要で場所を選ばないモバイルルータの方が便利だと思い至り、以降はずっとモバイルルータで済ませている。

 そのかわり、モバイルルータの場合は、通信量無制限というわけにはいかず、従量制での契約となる。その場合、ある程度の通信量を超えると追加料金が発生したり通信速度が制限されたりということはあるのだが、毎月の通信量をしばらく見ていても、そこまでのことになることはなく、だいたい月あたり40Gbyte程度もあれば足りている感じである。

 現在契約している従量制のモバイルルータは、20Gbyte以上40Gbyte未満であれば税込みで月額利用料約2600円となっている。通信量は月頭にリセットされ、その月に利用した通信量はルータ上で簡単に確認できる。一方でスマホには基本料金無料のpovoのSIMで電話機能を担保しており、トータル的には通信費を安く抑えられているのではないかと思う。

 ちなみに、月の通信量が40Gbyte以上100Gbyte未満の場合は、通信量は1400円ほどアップして4000円近くになるので、40Gbyte未満の場合に比べると大きく増える。従って、意図せず通信量を浪費してしまうことの無いよう普段から気を付けている。

 最近は少なくなってきたものの、Webサイトによっては、定期的にサーバにアクセスをしてデータを更新するものがある。こうしたサイトを開きっぱなしにしていると、本人が参照している・いないにかかわらず通信を続けてしまい、最終的には結構な通信量を消費してしまうことがあるので、参照していないブラウザのウィンドウは極力閉じるようにしておく。

 パソコンやスマホ以外でも、通信をする機器はある。特にAmazonのAlexaは、デフォルトの設定ではかなりの頻度でバックグラウンドでの通信を繰り返すようなので油断がならない。私は天気予報やニュースのチェックなどの機能はすべてオフにし、壁紙も極力シンプルなものにして、余計な通信をしないように設定している。

 大容量のデータをダウンロードしたい時には、急がないものであれば、自宅の端末を使って行うようにしている。自宅のインターネットは通信量無制限だし、NAS用に常時起動しているPCもあるので、Google Remote Desktopを使ってそこにアクセスし操作をすることも可能である。ダウンロードしたデータは後日USBメモリ経由で取得するなどすれば通信量はかからない。

 たまにWindowsやアプリのメジャーバージョンアップなどで、大量の通信が必要になることがある。その場合は、モバイルルータを使わず、スマホで使用しているpovoの短時間のデータ使い放題トッピングを利用し、テザリングを使ってパソコンでの通信をまかなうこともある。例えば6時間使い放題のトッピングだと250円なので、そちらを使うことにより、モバイルルータの通信量が40Gbyteを超過し月の使用量が1400円上がるよりも安上がりになることもある。

 私はあまり動画を見る習慣がないので、その点でも通信量の節約という意味では有効ではないかと思っている。最近では何でもかんでも動画で伝えようという傾向になってきている気がしており、文字で書かれた説明を一読すれば良さそうな内容まで動画で説明しようとするのは閉口してしまう。確かに動画の方が分かりやすく誤解なく伝えることができるのかも知れないが、その分時間も通信量も相当に消費するのは間違いない。情報を圧倒的にコンパクトに伝えることのできる、人類が太古の時代から発展させてきた文字というメディアは、もっと重宝されて然るべきなのではないかと思う。


<前目次|次>