#488 たまにはビデオ撮影も

2025/02/13

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 私自身、デジタルカメラは比較的黎明期から使い始め、これまで何度も買い替えして使い続けているところであるが(ちなみに未だにコンデジ)、ビデオカメラについては、しばらく所有していなかった。子供が生まれた時もビデオカメラは持っておらず、初期の頃にデジタルカメラで撮った子供の動画は、画質も荒く音声の入っていないものであったりする。もうちょっとちゃんとした動画の撮れるデジタルカメラで記録しておけば良かったなと少し反省している。

 その後はデジタルカメラも更新し、デジタルカメラで音声も入る動画を撮って記録するようになったのだが、ビデオカメラそのものはその後も長く購入することなく、ようやく購入したのは10年前の冬であった。秋葉原でワゴンセールで売っていたものである。記録媒体がSDカードなので、小型で取り回しが良さそうと感じて購入した次第。デフォルトでついていたバッテリの容量がそれほど大きくなかったので、サードパーティの大型互換バッテリもその後購入した。

 少しビデオカメラを使ってみればわかるが、特に小型のビデオカメラの場合、いくら手ぶれ防止機能があったとしても、手持ち撮影したものは画面が小刻みに揺れてしまい、見ていて落ち着かないものである。ある程度の長さの動画しっかり撮ろうと思ったら、やはり三脚などで固定して撮影した方が良い。しかし、ある程度の高さを確保できる三脚となると、結構大がかりなものになる。したがって、ビデオカメラを使うときは嵩張る三脚もセットで持ち歩くことになる。だからビデオカメラに関しては、子供の運動会とか発表会とか、大きなイベントがないとわざわざ持って行って撮影しようということにならない。

 それでも子供が小中学校の時は、ご多分に漏れず、ビデオカメラと三脚をセットして、ほかの親たちとともに我が子の様子を動画に収めようとするのだが、皆が皆そうやってカメラを構えようと思うと、三脚を立てるための場所を確保するのも一苦労だったりする。

 屋内で行われる発表会などの場合は、席に座って動画を撮ることは禁止され、動画を撮りたい場合は最後列から撮るようにと言われることもあった。確かに前方で三脚を使って撮影しようと思うと、その後ろにいる方の視界を遮ることになってしまうので、仕方のない措置ではある。とは言え、最後列の場合は、よほどカメラの位置を高くしないと、人の頭ばかり並んで見えて、ちゃんと撮影することが大変難しくなってしまうし、それだけの高さの出る三脚を用意しようと思うと、今度は脚部の広がりが大きくなって周囲の邪魔になってしまう。このため、それまで使っていた中型の三脚(最大高さ150cmくらい)に加えて、自立一脚というものも用意した。

 自立一脚というのは、基本的には1本の脚でできているものなのだが、脚部の下方に広角度に広がる三脚がついており、一応自立することができる。基本的に一脚なので、床の振動などが三脚に比べると伝わりやすいという難点はあるが、省スペースながら高さを稼ぐことができるので、混雑した会場でビデオカメラを固定するには便利である。

 ちゃんと使おうと思うと装備もいろいろ必要で手間のかかるのがビデオカメラでの撮影であるが、長時間の撮影や、高倍率のズーム撮影という点に関しては、デジタルカメラやスマートフォンによる動画撮影よりも圧倒的に強みを発揮する。

 SDカード記録した動画は、そのままパソコンにコピーして保存しておくほか、家族で簡便に見ることができるように、アナログのRCAケーブルでHDDレコーダに繋いで再生・録画し、更にある程度たまったらDVDに焼いて保存している。最近ではパソコン上でMP4形式に変換して余計な部分を削除し、YouTubeの限定公開にして知人と共有したりもしている。

 世に数多いるYouTuberたちが、趣向こらした動画を日々生産・公開している時代にあって、未だに稚拙で原始的な動画ライフであるが、自分が満足できるレベルの記録として残しておければそれで十分だと割り切っている次第である。


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