2024/10/10
スマホに連動した正確な時刻表示に加え、スマホの通知表示や各種の健康管理が便利過ぎて、もはや手放せなくなったバンド型活動量計だが、XiaomiのMi band4(以下band4)、Mi band6(以下band6)に続いて、このたびXiaomi smart band 9(以下band9)に更新してみた。
私が最初に使っていたband4は、band6に更新した際に息子にあげたのだが、band4の表示は小さくて見づらいし、充電にも手間がかかる(シリコン製のバンドを外して専用のドックで充電する必要がある)ことから、それよりも表示が見やすく様々な機能が追加され充電も簡便なband6を息子に使ってもらい、自分は最新のモデルに更新しようと思った次第である。
Xiaomiのスマートウォッチやバンドは比較的廉価であるのだが、量販店の店頭ではあまり扱われていないらしく、ビックカメラではネット販売でしか商品を見つけることなかったので、それを注文して最寄りの店頭取置で入手する。
残念ながら、これまでband6との連携に使っていたスマホアプリのZepp Lifeの方は、今回のband9には対応していないようで、新たにMi Fitnessというアプリを使うようである。band9を充電して言語設定を行うと、画面にQRコードが出て、アプリをダウンロードするよう勧められる。余談だが、このQRコードで示されるXiaomiのサイトからダウンロードしたアプリは、インストール時に警告が出たり、一部が中国語になっていたりするので、同名のアプリをGoogle Playを通じてダウンロードした方が良いようだ。
MI band6と比較すると、本体の幅が少し広くなり1.62インチとディスプレイが広くなったほか、電池の持ちも良くなったようである。もっともこれは、モニタリングの頻度とのトレードオフになるので、高頻度のモニタリングにするとやはり1週間少々となってしまうようである。もっとも1週間使えれば日常生活で困るところはほとんどない。
充電はband6の頃と同様、マグネット式で接続する端子となっている。電極の間隔などもband6と変わらないので、もしかして互換性があるかとも思ったのだが、band9の充電ケーブルとは磁石の極性が反対になっているようで、band6のものは使えない。もしかしたら電圧も変わっているのかも知れない。
モニタリング項目はそれほど変わっているわけではないが、band6で使っていたPAI(Personal Activity Intelligence)という指標の代わりに活力スコアというものを計測するようになっている。PAIと同じく、低強度、中強度、高強度の運動(脈拍数で区別していると思われる)毎のポイントをカウントして、1週間の合計でレベルを示してくれるもののようである。
band9では心拍数の計測精度も改善したとのこと。実はband6のときは、心拍数の計測が時々おかしくなり、明らかに倍くらいの脈拍でカウントしている時間帯があって、そのためにPAI値が異常に高くなるがあったのだが、band9の方はそのようなことはなく、いつでも妥当な心拍数を計測してくれているようである。
ストラップの方は、これまでは本体全体をカバーするシリコン製だったのだが、band9では上下分離型で金属製のフックがついており、ボタンひとつで着脱できるクイックリリース機構が用意されている。このため、ストラップの種類も豊富で様々なアクセサリが用意されているようだ。
一方で、音楽再生のコントロールの際に、音量調整のメニューが1階層深くなってしまったとか、ウォーキングの際に信号待ちなどのインターバルで自動停止してくれなくなってしまったとか、エクササイズ中の時計表示が小さくて見づらくなってしまったとか、band6から後退してしまったと感じる部分もある。何より痛いのが、新しいアプリのMi FitnessがMi体重計をサポートしなくなってしまったことである。アプリがないとこの体重計が計測してくれるはずの様々な指標が、体重以外は全く読み取れなくなってしまうので、大変残念である。
いろいろ戸惑う部分もあるのだが、まだリリースされたばかりなので、もしかしたら利用者の声を反映して、今後のアップデートで改善してくれるかも知れないと期待しつつ、引き続き毎日の手放せないお供として、利用していく次第である。