#476 高圧洗浄機で家の壁を掃除

2024/02/06

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 自宅を購入してもうすぐ10年になるが、最初は新築の真新しかった家も、当然ながら年月を経てくると次第に汚れなどが目立ってくる。

 自宅のあるところは、もともと広い土地をもった旧家が土地を売ったか何かして整地されたところに、同じような規模の戸建てを複数個まとめて建てたところである。土地そのものは東西の両側が道路に面しているほぼ長方形の土地であるが、そこを何分割かして戸建てを建てるとなると、奥の方の家は、接道部分を残して玄関までの通路が長く伸びて、家屋本体は道路から離れたような、所謂「旗竿地」になってしまう。私の家もそうである。

 また、その用地における建蔽率(土地面積に対する建物面積の割合)の上限近くまで建物を作ろうとするので、同じ場所に建つ別の家との間隔はかなり狭くなる。我が家においても、南側に猫の額のような幅1m程度の庭はあるものの、それ以外のところは自分の土地の境界までわずかに50cmくらいしかない部分もあり、1m先には隣家があるというような感じである。

 そしてそのように戸建てが密集して建っていると、当然ながら日光があまり当たらず風通しもあまり良くないため、気が付くと家の壁に緑色の苔らしきものが生えてきたりしている。白い壁に緑色の苔がついてくると、何だか一気に家が古びて見えてしまう。

 こうした苔を自分で擦って落としてもいいのだが、なかなか手間も時間もかかるし、場所によっては自分の手が届かないようなところにも生えてきたりするので、これらを落とすために、高圧洗浄機を使ってみることにした。

 高圧洗浄機は、その名の通り、水に高い圧力をかけて飛ばし、その勢いで汚れを落とす機械である。業務用のものだと結構な規模のものになるが、個人宅の壁や車を洗浄するような家庭用のものもいくつかのメーカーから市販されている。

 初めに使ってみたのは黄色いボディが目立つケルヒャーのものである。なぜか「ふるさと納税」の返礼品にあったので、寄付して返礼品としていただいた次第である。比較的小型であるがそれなりのパワーはある。

 使うためには、水道からの水の供給と100V電源が必要になる。水道も電源コンセントも幸い家の外にもあるが、水道と接続するには特別なアダプターが必要になる。アダプターの接続が甘いと漏水したりするので慎重にやらないといけない。このアダプターは、別途100円ショップで購入した水撒きシャワーヘッドにも接続可能なものである。

 そうやって電源と水道ホースをきちんと接続して、水を流しながら電源を入れると、すごい勢いで水が噴射される。汚れたところに当てると面白いように汚れが落ちていくので気持ちがよい。気を付けないと水が跳ね返ってこちらまでずぶ濡れになってしまうので、できれば夏場に行うのがいい。打ち水にもなって一石二鳥である。

 一方で、このタイプの高圧洗浄機は電源とホースが届く範囲でないと使えない。電源や水道から遠いところで使おうと思うと、どちらも長い延長ケーブルやホースが必要になってくる。また接続するための準備にも手間がかかるので、そうそう気軽には使えない感じである。

 このため2台目として、バッテリー式で水もバケツからくみ取るタイプのポータブルな高圧洗浄機を別途購入した。必要なもの一式を専用ケースに仕舞っておけるほどコンパクトなものであるので、大変扱いやすい。組み立てて、給水用のバケツに水を入れて一緒に移動すれば、どこでも使うことができる。パワーは電源ケーブルを使うものよりも若干落ちるが、壁の汚れを落とす程度なら十分に使える。

 あんまり壁に近づけて使うとかえって壁を傷めてしまうとも言われているので気をつけないといけないが、こまめに掃除をすることで、少なくとも見た目は自宅を綺麗に保っておきたいものである。


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