#471 COVID-19に罹患

2023/09/12

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 月曜日、仕事をしていた午後、なんとなく喉に違和感を感じ、帰宅後少し体がだるく熱っぽいと思って、以前に秋葉原で買った非接触型の体温計で計測してみたら、38度を越えていた。普段暇暇に計測している時は36度台前半なので、明らかに発熱している様子である。

 発熱しているとなれば、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患していないかどうか確認し、もし罹患しているとなれば、職場内に感染させないよう、1週間は出勤を控えないといけない。ともかく白黒はっきりさせないとと思い、発熱外来を受診すべく、翌日朝に、近所の病院が開く時間を待って電話をかけてみるが、開院時間を過ぎても留守電のままである。それもそのはず、よく考えてみたらこの日はお盆の真っ只中で、ほとんどの病院は揃って休院しているのであった。

 近所の病院にかたっぱしから電話をかけるも、だいたい留守電か、守衛が出て休院を告げられる始末。10件くらい電話をかけた末に、ようやく開いているらしい近所の病院を見つけたので、予約を入れる。そこは初診であっても登録すればWebで予約を入れることができ、更に基本的な問診も事前にWebで受け付けてくれるようである。整理番号が発行され、自分の番号の10番くらい前になったら来院するようにとのこと。時間を無駄にすることもなく、なかなか便利である。

 自分の番が近づいてきたので、熱とだるさで重い体をひきずりながら歩いて病院へ行く。やはりCOVID-19の疑いがあるということから、診察までは別室にひとり隔離される。診察では事前の問診で回答した内容を確認されたあと、鼻の孔から長い棒を入れられて内側の粘膜を採取される。終わったあとまた別室に隔離され、抗原検査の結果は携帯電話で告げられる。やはりCOVID-19陽性だとのこと。

 薬については、通常の風邪薬と同様の、去痰剤とか解熱剤、あるいは喉の痛みを取る薬とかの対処療法の薬が処方されるが、それらとともに、ゾコーバという治療薬5日分も処方される。こちらは日本の塩野義製薬が開発した経口抗ウイルス薬で、風邪症状が快方するまでの期間が1日短縮する効果が確認されているとのことである。今年の3月から公的医療保険適用とされたものであり、当面は公費負担とのことであるが、ほかの諸々の薬の薬価が5〜10円なのに対して、ゾコーバは7400円もするらしい。公費負担だからありがたく処方されるものの、自己負担だとしたら、費用対効果を考えるとちょっと尻込みしてしまう。

 とは言え、処方された薬を言われた通りに飲んで、家でおとなしく寝て過ごしていたら、とりあえず熱は翌日には下がり、喉の痛みなどの症状も5日ほどでなくなって、1週間後にはほぼ完治した。罹患中、Mi band6で血中酸素飽和度も測定していたが、低くなっても93%くらいだったので、幸い深刻な状況にはならずに治癒したようである。

 ところでちょうど同じ時期に、離れて暮らす息子もどうやらCOVID-19に罹患したようで、彼を看病していた私の妻もほどなくしてやはり罹患してしまった。息子や妻は、市販の検査キットでCOVID-19罹患を確認し、やはり私が秋葉原で買ったパルスオキシメーターで血中酸素飽和度を確認しつつ、結局病院にも行かず手許にあった風邪薬などでどうにか過ごして治してしまったらしい。幸い大過なく治癒したようなので良しとしよう。

 COVID-19の感染症法上の扱いが2類相当から5類に変更され、大仰な対応は必要なくなったとは言え、まだまだCOVID-19は猖獗を極めていることに変わりはないようである。相手が目に見えないウィルスだけに、完全に防御するのは難しいのが現実だというのは今回改めてよくわかった次第である。大事に至らなかったのを幸いとして、今後も無理のない範囲で、手洗いうがいなどの基本的な感染症対策は怠らないようにしていきたいところである。


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