#468 人感センサー付き電球は超便利

2023/06/08

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 直径26mmのネジがお尻についた洋ナシ形の電球は、誰もが一度は目にしたことのあるポピュラーな照明器具であろう。おそらく今でも、トイレなどの狭い空間用にはそういった照明が使われているところは1か所か2か所はあるのではなかろうか。

 もっとも、フィラメントに電流を流して発光させるタイプのシリカ電球は、電気を明るさに変換する効率が悪いことと、発生する熱によるフィラメント切れという宿命があり寿命が短いことから、環境にもよろしくないということで、最近ではあまり製作されなくなってきている。今ではシリカ電球のかわりに、同じ型で中身は低消費電力で高寿命のLEDになっているものが一般的になってきている。

 私は単身赴任先では、だいたい会社から割り当てられている社宅に単身で住んでいるのだが、場合によってはかなり年季の入った社宅を割り当てられることもある。中身は多少リフォームされていることもあるが、基本的な構造は昔から変わっておらず、従って、居室はともかく、玄関やトイレなどの小さい空間の照明はこうした電球の照明が使わている場所がいっぱい残っている。

 特に玄関は、窓から遠い場所にあって昼でも薄暗く、夜になると全く真っ暗になってしまう。このため電灯に頼らざるを得ないのだが、残念なことに今の社宅の玄関では、その電灯をつけるためのスイッチが玄関脇になく、なぜか玄関をあがって1mくらいのところにある。これだと無人の家に夜遅く帰ってきた時に、電灯をつけることさえできず、手探りで履物を脱がなくてはならない。

 そもそも玄関というのは、出入りをする時にしか居ない場所なので、居室に比べれば電灯をつけておく必要のある時間は短くてすむ場所である。トイレなども同様で、長時間そこにこもる必要のある場合というのは(お腹を壊したとき以外は)ほぼない。そういった場所については、人がいる時にだけ電灯が点灯してくれれば十分である。使用のたびに電灯をオンオフするのも煩わしいことであるし、うっかり消し忘れて無人の場所をいつまでも照らし続けてしまうこともある。

 そういった場所に最適なのが、人感センサーつきの電球型LEDライトである。Amazonでざっと調べたところ、60W相当の白色バルブ型電灯が1000円以下で売っていたので、まずは玄関用に一つ買ってみた次第である。

 モノが電球であるため、設定を要する部分は何もなく、単にこれまで使っていた電球をはずして替わりにそこにつけるだけである。進入の仕方によっても違うが、直下から1〜2mくらいのところに人が来るとそれに反応して点灯し、120秒間は点灯を続けてくれる。一定時間が経過すると消灯してくれるので、消し忘れの心配もなく大変便利である。LEDなので、消費電力も大したことはないし、長寿命でもある。

 あまりに便利なので、同じタイプのソケットがついている台所の電灯もこちらに置換した。こちらも必要な時だけ点灯してくれるので調理や片付けで手が塞がっている時にはとても助かる。同じ場所にずっといても、細かく動いている間はずっと点灯を続けてくれているようだ。この電灯は明度センサーもついているので、日中で明るさが十分ある時には点灯しない仕様になっているのも良い。

 昔からある26mm口金電球のインターフェイスを保ちつつ、ここまで芸が細かく、かつ難しい設定不要な高機能な電球が、わずか1000円以下で買えるようになるとは、全く良い時代になったものである。機会があれば、実家の電球もすべてこれに交換してやろうかと目論んでいる次第である。


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