#469 炊飯器を更新

2023/07/19

<前目次次>


 我が家で一番古い家電は炊飯器である。私が就職して一人暮らしを始める際にいただいたもので、独身の時には自分が、結婚してからは家族で使ってかれこれ30年以上経っている。駆動部分が無いのでなかなか壊れないということもあるが、改めて昔の家電の丈夫さには恐れ入る。

 しかしこの炊飯器も、ついにある部分の調子が悪くなり、使いづらいものになってしまった。と言っても、炊飯機能には全く問題なく、調子が悪くなった部分というのは、炊飯が終わって保温に入ったことを示すLEDランプの部分だけである。ここが黄色く光っていると保温していることを示すのだが、LEDが光らなくなって保温状態に入っているのかどうかが俄かにはわからなくなってしまった。(別に液晶表示もあって、そこをみればわかるのだが、遠くからだと判別が難しい。)

 妻はご飯の保温は電気の無駄であると考えており、炊飯が終わって保温に入ったら、すぐにそれを止めたいと考えているので、保温なのかそうでないのかがわからないのは大変不便であると感じているとのことである。

 また細かいことであるが、炊飯器を載せていたキッチンワゴンが古くなったので新しく買い換えたら、前のものより若干小ぶりだったようで、炊飯器を奥行方向に置くことができず、横置きにせざるを得なくなってしまった。そうすると液晶画面が正対しないので、先の保温の状態などもわかりづらく、普段の操作もやりづらくなってしまった。

 そういった不具合や環境の変化もあったので、30年も使って十分役目も果たしたし、もう少しコンパクトな炊飯器に更新することにした次第である。

 米の炊き上がりにこだわりを持つ日本人は一定数いるようで、炊飯器にしても、釜や火加減を調節した高級機になると10万円以上するものもあったりするらしいのだが、最大4合程度の白米が普通に炊けて、予約機能などがあれば十分なので、その辺の条件を満たす5千円くらいのものをネット通販で購入する。

 新たに届いた炊飯器は、本体もお釜もコンパクトで軽く、もちろん普通にちゃんとご飯が炊ける。前の炊飯器に比べ一つだけやや不便なのが、タイマー機能というのが時計ではなく「何時間後に炊飯を開始する」と言ったものだったので、炊き上がりを時間で指定できず、予約をした時間から炊き上がりの時間の差を計算して設定しないといけないところであった。まあ多分に慣れの問題であるし、時計がないということは待機電力が不要ということなので、節電に敏感な妻も満足して使ってくれている。

 ところで私自身は現在単身赴任中であり、私自身は炊飯器を持っていない。ではどうやってご飯を炊いているのかというと、単身生活を始めた8年くらい前から、ちびくろちゃんという、黒いプラスチックの容器に米と水を入れて、電子レンジでご飯が炊けるというものを使っている。一人分なので、半合とか1合と言ったごく少量のご飯を炊くには非常に便利で時間もかからないので、大変に重宝している。

 5年くらい使ったところで割れてしまったので、現在使っているものは2代目だが、それこそ一日1-2回、年間500回くらいはこれでご飯を炊いているので、十分もとは取れているのではないかと思う。今日も米の量と水加減を調節しつつ、明日の朝食や昼食(弁当)のために、炊飯の準備をしたところであり、もうすっかり毎日の基本動作になっているところである。


<前目次次>