#378 飛行機で帰省

2016/01/11

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 単身赴任で家族と離れて暮らすことになってから、飛行機を使う機会が滅法増えた。ほかの交通手段では圧倒的に時間もお金もかかるような遠距離帰省なので、交通手段に関してはもう飛行機一択状態である。

 JALとANA以外に事実上選択肢がなかった昔に比べると、今ではLCC(Low Cost Carrier)の航空会社がいろいろあり、私が利用する区間でも大手2社のほかLCC3社が利用可能である。最近は利用したい日時を入れれば、その条件にあった安い航空券を手配してくれる旅行会社を紹介してくれるサイトもいろいろある。

 一般的に、飛行機の運賃は、予約するのが早いほど安い値段で購入することが可能である。特にお盆や年末年始などの超繁忙期になると、間際になればそもそも航空券を手配することすら難しくなってしまう。先手必勝。私が帰省するのは、子どもの学校などの行事(運動会など)に合わせて帰ることが多いので、ほかに条件がなければ、そういった予定をおさえておいて、早々に予約を入れてしまう。

 もちろん、そうやって予約を入れておいても、仕事の都合その他により、急遽帰れなくなってしまうこともあり、そうした場合は泣く泣くキャンセルということになる。(安い航空券はたいてい日程の変更がきかない。)キャンセルの手続きや手数料は、旅行会社によってまちまちであり、タイミングや手数料の額によっては、キャンセルしてもほとんどお金が戻ってこないこともある。予定がどう転ぶかわからない場合は、航空券代だけでなく、キャンセルのときにかかる手数料なども考慮に入れて選択する。

 無事に予定通りに仕事を終えて、予約した便でいざ帰省ということになったとしよう。最近はネットで飛行機を予約した場合、航空券と引き換えるためのQRコードがついているPDFファイルがメール添付で来るだけだったり、どうかすると予約番号の通知だけだったりする。

 最近は空港に行く前に航空会社のWebページでチェックイン手続きをすませ航空券を印刷できる場合もあるが、たいていA4大の紙になってしまってかえって嵩張るので、私はあまり使わない。また、紙を使わずスマホで搭乗できるサービスもあるが、万一スマホの電池が切れたりして表示できなくなった時などは目も当てられないので使わない。

 どの航空会社も、チェックインカウンタには無人チェックイン機を備えていることが多く、もらったQRコードを読ませたり、予約番号を入れたりするだけで、ほとんど並ばずに航空券を発券することができる。座席の選択ができる場合は、窓側でも通路側でもいいが、到着した時になるべく早く飛行機から出られるよう、前寄りの席を選ぶことが多い。荷物も、預けると出てくるのに時間がかかるので、鞄一つと、せいぜい空港で買ったお土産袋などの手荷物だけで乗る。

 食事をすませていない場合は、保安検査場を通過してしまうと食事のできるところが限られるので、なるべく検査場をくぐる前に済ませてしまう。逆にペットボトルの飲み物などは、検査場を通してくれないことがあるので、検査場を通ってから手配するのが良い。

 保安検査場でもたもたしないように、上着は脱いで、身に着けた金属製品(携帯電話、財布、時計、ベルト)などははずし、タブレット等とともにカゴに入れてスタンバイしておく。検査の際は航空券の提示を求められるので、すぐに出せるようにしておく。

 狭い座席に長時間拘束されるものであるから、搭乗案内が始まってもすぐには列に並ばず、なるべく最後の方で乗ることを旨としている。が、手荷物が多くて座席の下に入れられない場合は、あまり最後の方で入ると頭上のロッカーが既に塞がっていて座席から遠いところに荷物を置かなくてはならない場合もあり、注意が必要だ。

 最近はだいぶ緩和されたようだが、少なくとも離着陸中は通信機能を持つ電子機器の使用は禁止されている。もとより携帯電話は機内では使用できないのでOFFにし、スマホは機内モードにしておく。私は、離着陸の間は本を読み、安定飛行に入った時にはタブレットPCで物書きなどをしている。眠たいときは早々に寝てしまうけれども。

 無事に目的地の空港に到着してアナウンスが始まったら、携帯電話やスマホによる通信もOKだ。無事の到着を家族にメールで連絡するとともに、スマホで乗り継ぎ電車の時刻を調べる。無事に電車に乗り込めば、家まではもうすぐだ。


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