#373 スマホの節電対策

2015/08/11

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 そんなわけで、Androidスマホも2台目となったわけだが、スマホの電池持ちを良くしたいというのは誰もが思うことであろう。実際に私も、中古スマホを2台使ってきて、特段何もしていないのに電池ばかりがどんどん減っていくということを何度も繰り返している。これについて、それなりに試行錯誤を繰り返して、少なくとも丸一日は充電しなくても電池が持つようにしてきた。今回はそのための工夫について、自分の経験をまとめて記しておくことにする。ただし、必ずしも推奨される使い方ではないかも知れないので、マネする場合は自己責任でお願いしたい。

 スマホの電池が減る理由は、大きく分けて、CPUによるものと、通信によるものがあると考えられる。このうちCPUに関しては、BatteryMixなどのツールを使うことで、CPUを占有しているプロセスを見つけることができる。

 私の場合、群を抜いて高負荷なプロセスだったのは「メディアストレージ」というプロセスであった。これは、デバイスの中にある画像や動画ファイルを検索してデータベース化するAndroidのプロセスのようである。私の場合、microSDに10万毎近い写真の画像ファイルを入れていたりするからか、本体を再起動したときなど、これらのデータベースを勝手に作ろうとするので、電池と内蔵メモリを食い尽くすわ、本体が異常に高温になるわで、非常におっかない。

 故に私は、このプロセスが動いていると気づいたときには強制終了するようにしている。やり方は、設定>アプリ>すべてを選んで、並んでいるリストから「メディアストレージ」を選択し強制終了する。作られたデータベースが内蔵メモリを圧迫している際は、同じメニューからデータの削除も行う。なお、データを削除すると着信音や通信音が「不明」になってしまって音が鳴らなくなってしまうが、/system/media/audio あたりに入っている音源ファイルを開くことで設定しなおすことが可能である。

 一方、バックグラウンドでの通信も電池持ちに大きく影響する。特にAndroidの場合、Googleのアカウントを取得しログインすると、様々なアプリがインストールされるが、これらはバックグラウンドで様々な通信を行うものが多いので、自分に必要なもの以外は止めておいた方が良い。私の経験では、特にGoogle+がかなり電池を消耗するようであった。これらのサービスはアンインストールできないものが多いが、先ほどの設定>アプリから該当のプロセスを選んで「アップデートの削除」を行い、更に「無効にする」を行えば、プロセスは停止するし、アップデートも行われなくなる。

 同様に、中古スマホをMVNOで使っている場合などは、もともとのキャリアがプリインストールしたアプリも、アンインストールするか無効化すれば、内蔵メモリのスペースも開くし、余計な通信による電力消費もおさえられる。システムの根幹に関係するプロセスを止めてしまうとスマホの具合が悪くなる場合もあるので、行う場合は慎重に。

 位置情報サービスの停止も、電池持ちに大きく影響するようだ。天気予報や地図情報などがこのサービスを利用しているが、その必要性がなければ止めておくのも一案である。

 巷では、節電のためのアプリもいろいろあるようで、代表的なものとしては、スマホの通信を間歇的に行うことで、通信量を抑えて電池持ちを良くするというものである。ただし、メールの受信がリアルタイムで行えなくなったり、SIPによる通話サービスを使っている場合は、電話の着呼ができなくなったりするので、注意が必要である。

 そのほか、使わない時にはWifiを止めるとか、Bluetoothを止めるとか、画面の自動回転を止めるとか、GPSを止めるとかということが言われているが、経験上、こうした部分での節電効果は思ったほどではないように思う。

 もちろん究極的には、機内モードにするなどして通信を制限したり、いっそ電源を切ってしまえば電池が減ることはほぼなくなるが、それではスマホの意味がなくなってしまう。自分のスマホの利用目的に応じて、自分が受け入れられる方法をとるのが良いと思われる。


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