#351 スマホと遊ぶ(購入編)

2013/10/25

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 nexus7でAndroid端末の取り回しに一通り慣れた結果、結論として、やはり常時通信可能で持ち運びができるスマートフォンが一台欲しいと思うようになり、結局、タブレットPCに加えて、所謂Androidスマホを持ちたいと思うようになってしまった。

 とはいえ、我が家の光回線よりも低速かつ高額である上に、一定の通信量を超えると帯域制限がかかるようなキャリアの通信回線と契約するつもりはない。実際、動画のストリーミングなどを除けば、外出先で高速な通信環境がどうしても必要という場面はほとんどない。ということで、スマホ本体は中古で調達しつつ、MVNOと契約して維持費の安いSIMで運用するつもりである。

 MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で、仮想移動体通信事業者と訳されているが、所謂キャリア(docomoやSoftbankやauなど)と言われるネットワークを自前で持つ通信サービスから回線網を借用して、利用者に通信サービスを提供している事業者である。こうした事業者が提供する回線は、キャリアの通信回線に比べると帯域や通信量に制限がかかっているが、その分安価にサービスを提供している。

 こうしたサービスが提供するSIMが端末で使えるためには、端末側で自社以外のSIMも使えるようになっている(SIMロックフリーである)必要がある。中古の端末を購入する場合は、そのあたりがどうなっているかも確認する必要がある。

 今やスマホはパソコン以上に新製品が出ては消えていく旬のガジェットであるので、中古のスマホそのものは、最近ではBOOK OFFでも売っているくらいのもので、入手する手段はいくらでもある。目当てのものが手ごろな値段で購入できるかどうかはまた別の話だが、ちょっと昔の機種であれば、1万円くらいで手に入るものもある。

 初めてのスマホであるので、別に多くを望むつもりはないが、常に携帯して持ち歩くものであるから、嵩張らず重くない方がいい。これはスマホに限らず、私がガジェットを買う際に共通して求める条件である。

 そういった緩い条件の中で、ショーケースに並ぶ中古スマホから私が選んだのは、docomoのF-11Dであった。富士通製で、Arrows Meという別名がつくこのスマホは、あとで調べたところでは、どちらかというとスマホ初心者向けの機種であるらしい。そのためか、画面も3.7inchで480×800、CPUもシングルコアと、最新機種に比べればかなり見劣りする。しかし重量は115gとかなり軽量な部類だし、防水でワンセグ、GPSつきと、一通りの機能は揃っている。何より、シングルコアであるせいもあるのだろうが、電池の持ちが比較的良い

 そしてMVNOの方は、BB.exciteという、IIJ系のサービスを選んだ。初期費用が4410円とやや割高だが、月々787円と安い割には、速度が200kbpsまで出るとのことで、比較的コストパフォーマンスが良いとのこと。申込をしてから実際にSIMが届き、使えるようになるまで2週間ほど待たされたが、届いたSIMをスマホに挿しこんで設定をすると、利用開始日の早朝からちゃんと3Gの表示が出て通信ができるようになっていた。出先でもGmailがちゃんと届くし、天気情報やRSSの更新も問題なくされているし、GoogleMapの地図表示も、ゆっくりではあるがちゃんと表示されるので、実用には全く困らないレベルである。


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