#343 タブレットと遊ぶ(仕様編)

2013/02/23

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 小さい箱に入って届けられたnexus7は、箱の状態だととてもコンパクトで軽い印象である。中に入っていたのは、本体のほか、充電用のアダプタとUSBケーブル、それと申し訳け程度の説明書である。説明書には電源の入れ方とスリープ、再起動の仕方くらいしか書いていない。あとは触っていればわかるものだろうか。

 箱の状態だと軽い感じがしたのだが、本体だけで持つと、340gというのはすこし重量感を感じる。持っている関連ガジェットの中では、HP200LXが電池込みで312g。Sony Readerの初代6インチ型が215g、アドエスが157gなので、それらに比べるとやや重いという印象は受ける。常時持ち運ぶにはぎりぎりの大きさだろうか。

 サイズは幅120mm、高さ198.5mm、厚さ10.45mm。iPad mini(厚さ7.2mm、308g)に比べると、重さや厚さに見劣りはあるものの、幅が120mmというのは、片手で持つことができ、背広のポケットにも余裕で入れることができるので、取り回しがしやすい。7インチIPS液晶の解像度も800×1280pixelあるので、並みのスペックのPC程度はある。前面は傷に強いというCorningのFit Glassを採用し、10点マルチタッチとなっている。

 カメラは1.2Mpixelのものが前面にあるだけで、背面にはついていないし、カメラアプリも標準ではついていないなど、カメラとしての用途はあまり想定してないようである。まあ写真はデジカメで撮るので、あまり必要とはしていない。その他のセンサ系は比較的充実しており、GPS、電子コンパス、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、磁気センサーなどを備えている。通信系は、無線LANとしてIEEE802.11b/g/nをサポートし、Bluetoothは3.0。また、電子マネーなどで利用されている近距離無線通信(NFC:near field communication)の機能も備えている。

 外部端子はmicroUSBが下部にあり、これを通じてUSB接続や充電などを行うようだ。電池は内蔵のリチウムポリマーバッテリーで、4325mA。連続動画再生で約8時間持つとのことで、一日使って一回充電するといった具合の使い方になると思われる。付属の充電アダプタは軽量ではあるのだが、端子が折り畳めないなど単純な作りになっている。4時間ほどで満充電になるようだ。

 ボタンの類は、右側上部にある電源ボタンと、音量調整ボタンのみ。電源ボタンはスリープに入るためのもので、長押しすれば再起動するようである。

 電源を入れると、早速セットアップに入る。最初に言語を選択するのだが、頭に表示されているのは英語(UK)、英語(US)、スペイン語と3つしか見当たらない。スクロールすれば他の言語も選択できると後で知ったが、私は英語(US)を選択して先に進む。この設定は、もちろん後で変更可能である。

 次にWifiの選択で、検出されたWifiの一覧が表示されるので、接続先を選択し、キーを入力する。無事接続されると、既にGoogleアカウントを持っている場合はそのアカウントとパスワードを入力する。あとはGoogle+の使用やクレジットカードの登録がオプションであるようだが、こちらはスキップ。これだけで使えるようになった。

 Google謹製端末であるので、Gmailは標準でついており、Wifi環境であればメールは勝手に届いて通知してくれる。Google Chrome・Google Map・Google Earthと言ったGoogle系主要アプリは標準でついてきている。特にGoogle Mapは、PC版では対応していない、主要なビルのフロア案内も表示できるのがうれしい。

 アプリケーションの使い方はだいたい統一されている。具体的には下部に「戻る」「ホーム」「最近使ったアプリ」の3つのボタンがついている。右上などにある、縦に3つ並んだ点のアイコンは設定画面で、各種設定を行うようになっている。

 まずはそういった基本的な部分を習得し、いよいよカスタマイズを開始する。


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