#335 12年ぶりの単身生活

2012/07/06

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 このたび12年ぶりに、異動の関係で単身生活をすることになった。単身での生活は独身時代以来のことである。

 引っ越しするのも10年ぶりくらいのことであり、移動先での生活のために、寝具や衣類のほか、ある程度の身の回りのものを新しい住居に持っていくことになる。もっとも、単身で住む住居は自宅とそれほど離れておらず、週末は自宅に戻って過ごすことの方が多いため、平日の生活に必要なもの以外はなるべく自宅に置いておくことにする。例えば、書籍は本棚一つ分だけを厳選し、残りは自宅に置いて行く。

 一人で生活しようと思うと、身の回りのもののほか、家電製品も別に用意しなくてはならない。とはいえ、何年か先にはまた同居する可能性も高く、期間限定の単身生活のためだけにいろいろな家電製品を揃えるのも大変なことである。ただ幸いなことに、単身赴任者に対しては、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン・扇風機・電子レンジ・ガス台といった、生活に必要な家電類は希望すれば職場が無料で貸与してくれるということなので、貸してくれるものは全部借りることにした。

 とはいえ、貸与品であるので、家電のスペックについてはどんなものであっても文句を言えるものではない。実際、電子レンジは10年前に製造されたもので、あたためと解凍くらいの機能しかないが、一人暮らしでそれほど凝った料理をすることもないので、それで困るものでもない。洗濯機は一応全自動だし、冷蔵庫も一人暮らしには過分なほどの容量がある。エアコンにしても、リモコン付きで冷暖房除湿くらいの機能があればそれ以上のものは必要ない。

 ただ、テレビについては貸与されたものはブラウン管式のもので、地上デジタルにも未対応のものであった。幸いにして転居先の住宅にはケーブルテレビが入っており、デジアナ変換で地上波については辛うじて見ることができるが、サイズは4:3であり、16:9の変換された地デジ放送は狭い画面の天地が更にカットされて小さい画面でしか見ることができない。まあ実際のところ私はあまりテレビを見ないので、映ればいいくらいのものであるし、録画したい番組があれば、自宅に住む妻にお願いしてHDDレコーダに録画しておいてもらえばいい。

 一方で、パソコンは毎日利用しているので、常用のデスクトップPCは新しい住居に持っていく。また、ブロードバンドのネット環境については一人暮らしでも確保しておきたい。先日岳父の家にインターネットを引いた時には、データのやりとりもあまり無いとのことであったので、従量式の光ファイバーの契約にしたが、自分の場合はおそらくそれなりにデータのやりとりもするため、データの送受信量に制限のないプランにしておきたい。

 WiMAXという選択肢も、導入の手軽さや屋外でも使えるという点で検討はしたが、わずかながら金額的に固定の光ファイバの契約の方が安上がりであるので、屋外利用の需要がそれほどないことを勘案し、結局NTTの光フレッツを申し込むことにした。

 回線工事については、集合住宅なので特に必要はなく、モデムなどが送られてきただけで、あとは自分でやってくださいと言った対応。まあ言われたとおりに接続して、接続用のCDを使って言われた通りにしたらあっさりと通じてくれたのでよかったが。

 一人暮らしなので固定電話はわざわざ申し込まないが、電気やガスや水道については暮らしていく上で必要なものなので、それぞれ利用開始の手続きをしなくてはならない。もっとも最近は、すべてWebで申し込むだけでOKなので楽なものである。

 その他、生活を始めてみて必要になったものは、ちょくちょくAmazonなどのオンラインショッピングで購入している。新しい集合住宅は単身世帯が多いせいか、宅配BOXという便利な設備があり、注文しておけば本人が不在であっても大抵のものはBOXのなかに届けておいてくれる。一人暮らしをする者にとって誠に便利な世の中になったものである


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