#291 スマートフォンと遊ぶ(選択編)

2008/11/26

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 仕事で携帯電話を持たされる身分になってから、電話としての利用頻度がほとんどなかった自分の携帯電話を解約して4年ほどになる。その間、このアテガイブチの電話で写真やテキストを読めるようにしたり、待ち受け画面を子供の写真にしたり(ありがち)、お金をかけず仕事に支障のない範囲でそれなりにカスタマイズして使っていたのだが、この携帯電話が急遽機種変更されることになった。会社で使っている携帯用アプリケーションの仕様が変更されることに伴うものらしい。

 今となっては旧世代の野暮ったいデザインのものであったし、ちょうど充電池が弱っていたこともあるので、機種変更されるのは結構なことだが、新しい機種は古い機種とはメーカーも違うし、ついでにコネクタの形状や使っているメモリカードも違うので、電話帳や閲覧用写真・テキストなどのデータの引き継ぎがかなり面倒である。それに聞くところによると、近々異動があって私は携帯電話を持たされる身分から解放されるらしいので、新しくなった携帯電話も早晩手放さなくてはならないらしい。

 一方で長らく携帯電話を持っていなかった妻も息子が幼稚園に通うことになったのをきっかけに携帯電話(と言ってもWillcomなので実際はPHS)を持つようになり、今ではすっかりママ友達どうしでメールのやりとりに勤しんでいる。使用料は私が払っているのだが、メールのやりとりに伴うパケット料がばかにならないので、すぐさま料金プランをメール無料のものに変更した。

 そういうもろもろの事情があり、私もそろそろ私用の携帯電話を持たなくてはなあと思い始めたのだが、どうせ買うならいろいろ遊べるものをと思い、所謂スマートフォンを購入することにした。

 どんなものをスマートフォンと定義するのかは諸説あるようだが、一言で説明するなら「携帯情報端末と移動体電話を融合させた携帯端末」ということになるのだろうか。ちっとも説明になっていないような気がするし、今どきは普通の携帯電話にだって電話帳やスケジューラやテキストメモくらいはあってメールやWeb閲覧もできて、更に音楽が聞けたり決済機能まであったりするから、これはもう十分に携帯情報端末と言ってもよくて、ではスマートフォンとの線引きはどこにあるのかが不明確なのだが、その辺の違いはこれからいろいろ書いて行く上でなんとなく見えてくるものがあるかも知れない。

 というわけで、私が選んだのはWillcomから出ているSHARP製のスマートフォンAdvanced/W-ZERO3[es]所謂「アドエス」である。理由としては、あまり電話やウェブ閲覧などを行わないライトユーザの私にとって比較的割安な料金プランが用意されていること、妻と同じキャリアの同じ料金プランを選ぶことでランニングコストが更に割安になることが大きい。

 アドエスは日本におけるスマートフォンの先駆者であるW-ZERO3の後継機種である。初代のW-ZERO3が出た時は予約だけで初回出荷分が満了するほどの人気ぶりであったという。しかし2005年12月に発売された初代W-ZERO3は220g、その後軽量化されて2006年7月に発売されたW-ZERO3[es]でも175gあり、電話として持つには大きさ、重さが気になるところであった。

 2007年7月に発売されたAdvanced/W-ZERO3[es]は、重量が157g、幅も50mmとなり、なんとか一昔前のストレート型携帯電話と同じくらいの重さになったので、これなら電話としてポケットに入れてもあまり気にならない。

 実は購入直前の2008年6月に、更に小型化軽量化したWILLCOM 03(重量135g)という機種が出て、どちらを購入しようか悩んだのだが、WILLCOM 03の方はフルフラット・サーフェイスになって、操作しづらいと感じたのと、発売後約1年を経過したアドエスの方が、ユーザによるノウハウが蓄積されているだろうということがあって、敢えて一世代前のアドエスを選択したのであった。

 というわけで、機種を決めたのならあとは購入あるのみなのだが、その話は次回に。


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