#282 デジカメの記録を映像化

2008/03/25

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 子供がいる家庭では今や珍しい部類なのかも知れないが、これだけ電脳モノが好きでいろいろ使っているにもかかわらず所謂ビデオカメラは持っていない。理由はいろいろあるのだが、一番大きな理由は「大きくて重い」ということである。最近はSDカードや内蔵HDDに録画するタイプのものが出てきており、小さく軽くなってきてはいるが、愛用しているコンパクトデジカメに比べると、まだまだ手軽に持ち運ぶという域には達しておらず、従って比較的大きなイベント(入学式や運動会)など、年に数回程度しかないイベントの時しか出番が無い。そう思うと、値段も決して安いモノではないし、あまり費用対効果が得られない家電のように思えてしまうのだ。

 とはいえ、我が子が動いている姿を動画で納めておきたいと思うことも無いわけではないので、そういう時はデジカメの動画モードで撮影することにしている。音声はモノラルだし解像度だってVGAサイズしかないので大したものではないが、所謂4:3のハイビジョンでもなんでもない我が家のテレビで見る分にはこれで十分である。

 最近は我が子も自分が撮影されるのを喜んでいるようで、ちょっとしたスナップを撮影すると、すぐさま「見せて見せて」とデジカメを取り上げ、自分で器用に操作して静止画や動画を再生して楽しんでいる。外に出かけていろいろな写真や動画を撮った時は、帰ってきたあと何度もそれを再生して見るのを楽しんでいるし、時にはTVに映して見せてくれと言われる。

 デジカメで撮影した静止画や動画をTVに映す場合は、付属品のRCAケーブル(音声がモノラルなので、黄色と白色の2本のみ接続)でTVの入力端子に繋いで映す。スライドショーにしておけば、静止画・動画を連続して再生してくれる。子供は飽きもせず同じスライドショーを何度も見るのであるが、あまり何度も再生しているとデジカメのバッテリがみるみる減ってしまう。それにデジカメそのものにも負荷がかかるのか、時々フリーズしてしまうこともある。メディアの容量にも限りがあるので、あまりいつまでも過去の映像を残しておくわけにもいかないし、だいいち再生たびにケーブルをTVに繋ぐのも煩わしい。

 先日遊園地に行った際の画像は、特に気に入ったらしく、一日に何度も見せてくれと言われる。あんまり何度もリクエストされるので、上のような面倒を省くため、スライドショーをHDDレコーダに録画して置いておくことにした。

 やり方は簡単なもので、HDDの外部入力とデジカメとをRCAケーブルで接続し、デジカメのスライドショーを開始すると同時に録画を開始。終わったら録画を停止して、前後の余計な部分をA-B消去しタイトルを入れておく。こうしておけば、録画して何度も繰り返し見ている「いないいないばあっ!」や「ピタゴラスイッチ」などと同様に、好きな時に再生して見せてやることができる。静止画は3秒ごとに送られるので、それに少々動画が混ざっていても、全体で10分程度のものである。

 写真をいちいちプリントアウトしてアルバムに保存したり、ビデオカメラの映像をテープに保存していると、結構嵩張ってしまうものだが、こうやって映像化してHDDレコーダに入れてしまうと、手軽に見返すことができるし場所もとらない。もともとは子供の便のためにやってみたものであるが、こうやって家のテレビでいつでも簡単に再生できるようにしておくのは、手間も省けるしなかなかいい方法だなと思った次第である。今後、過去に撮りためた静止画や動画をいろいろ録画して保存し、ある程度数がたまったら、まとめてDVDに焼いて、孫の成長を楽しみにしている実家の親たちにも贈ってやろうかと思っている。


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