#279 ボイスレコーダ買いました

2007/12/30

<前目次次>


 以前も話をしたが、ウチは毎年クリスマスには妻と私とでプレゼントの贈りあいをしている。妻はとっとと自分でお気に入りの腕時計を購入し、代金だけ請求してきた。で、私はというと、悩んだ挙句に結局またしても電脳小物・ボイスレコーダを買ってもらうことにした。

 先日自腹で購入した、小型軽量MP3プレーヤであるiriverのS10には、一応ボイスレコーディング機能もついているのだが、マイク感度がいまいちなのと、連続駆動時間が短いのとで、本格的なレコーディングにはどうしても力不足であることを認めざるを得ない。ボイスレコーディング機能についてはまだしもポテンシャルのあった、以前使っていたo'zzioの方は、しばらくほおっておいたら有機ELの表示がほとんど見えなくなってしまって、動作はするものの動作確認をするのがかなり困難になってしまった。

 11月から職場での語学研修が始まったこともあり、こういった研修のほか、なんだかんだで会議やちょっとした打ち合わせをする機会が多く、そういった場面で音声録音しておくと結構あとになって役に立つ場面が多い。ということで、このたび専用のボイスレコーダを買う(買ってもらう)ことにした次第である。

 私の機種選定の基準は、例によって小型であること。胸ポケットに忍ばせても気にならず目立たないくらいの大きさであることが望ましい。加えてMP3録音が可能で、USB2.0でPCと接続可能なこと、起動時間が短く煩雑でないことくらいである。プレゼントとは言え金額に上限なしとは言えないので、上の条件を満たすものでリーズナブルな価格帯のものをということで選んだのは、SANYOのICR-B181Mである。

 ICR-M181Bの重量は、単4乾電池1個込で42gと非常に軽い。電池1個だと駆動時間が不安なところがあるが、他社の単4乾電池1個駆動の製品と比べると比較的長く、アルカリ電池で17時間半持つとのこと。私がよく使うニッケル水素電池でも12時間くらいは持つようである。

 本体マイクはモノラルだが、タイピン型のステレオマイクが標準添付されている。通常の会議録音はモノラルで十分だが、長時間の本格的な録音の際には、タイピンマイクが効果を発揮しそうだ。

 レコードファイルは、4つのフォルダに各99ファイルまで入れることができて、番号で管理している。分割や削除を行うこともできるので、本体のみでも最低限の編集は可能である。内蔵時計があるので、レコードファイルにはタイムスタンプがつくのもありがたい。録音用のフォルダのほか、音楽再生専用のフォルダもあり、こちらには、固定スピードのMP3(16〜192kbps)かWMA(32〜160kbps)のファイルを999個まで入れることができる。ただし、階層フォルダには対応していない。

 PCとはUSBのミニBコネクタで接続可能である。欲を言えばダイレクト接続が可能な方が使い勝手がよかったが、ミニBコネクタのケーブルはそこかしこに余っているので、特に不便は感じない。

 レコードファイルは本体のみでも再生できる。内蔵スピーカの音質も悪くない。そのほか、インナーイヤー型ステレオヘッドホンも付属している。再生時には直前の5秒をリピートする機能や、スキップ・サーチ、スピードコントロール(-5%〜10%)の機能などが使える。

 録音モード、録音感度、音声起動、録音LEDのオンオフなどは、メニューから選んで設定できる。設定の際にわかりやすいように、音声ガイドもついている。スイッチの表示なども日本語なので、機械音痴な人にも比較的わかりやすいインターフェイスである。

 起動は早く、操作もわかりやすい。どうしてもMP3プレーヤの場合だと、起動に時間がかかったり操作が煩雑だったりということもあり、頭の部分を録り損ねるということが多々あったので、それがないのはありがたい。

 例によってプレゼントとしては多分に実用本位で味気ないものであるが、その分、壊れるまでとことん使い倒すことになるであろう。


<前目次次>