#277 同期会の幹事をやる(案内状作成編)

2007/11/02

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 年がバレないように一応気を配るが、今年は私が高校を卒業してX年ということで、学年全体の同期会を行うことになった。私の卒業した高校は、卒業生全体で組織する「同窓会」(以降、組織としての同窓会を括弧つきで表記する。)が機能しており、年に一度会報を送っている。この会報に、ここ数年卒業X年記念同期会が各期で行われてきており、次は我々の番なので幹事を募集しています、という代表幹事からの依頼記事があったのだった。

 幹事の募集に勇躍手を挙げてから半年もたって、ようやく幹事団が集まることになり、まずは日時と場所を決定。次の仕事は、同期のみんなに正式な案内状を送ることである。

 卒業してX年を迎える今年に至るまで、クラスによっては個別に同窓会をやったりしていたところもあるようだが、学年全体の同期会を行うのは、成人記念以来ということである。今でも個人的に連絡を取り合っている当時の学友は何人かいるものの、卒業以来全く連絡を取っていない者の方が圧倒的に多い。

 そして私自身がそうであるように、たいていの者は高校を卒業して後、大学へ進学し、就職し、結婚し、そして恐らくそういった機会のあるごとに住所も変わっている。卒業当時の住所録をあてにしても、本人がそこに今でも住んでいる可能性は限りなく低い。つまり、案内状を送ろうとしても、ほとんどの人の連絡先がわからない、ということになるのである。

 私の卒業した高校の「同窓会」は、毎年会報を送る際に、住所の変更があれば葉書でお知らせください、といったことをずっとやってきてくれているので、とりあえずその会報が届く住所を、ある程度までは把握してくれている。(ただし、本人の申告制であるため、ある時から行方不明になってしまっている人も少なからずいる。)そして、同期会の案内状を送るなどの目的に限り、有料で宛名ラベルを発行してくれる。ただし、個人情報の取り扱いが煩い昨今であるため、宛名ラベルは発送作業の際にのみ発行し、発行したその日に発送させるようにするなど、情報の漏洩にはかなり気を配っている。

 こういった同期会の案内を郵送で知らせる場合は、往復葉書で会の日時・場所・会費などをお知らせし、返信葉書で出欠を返してもらう、というのが一般的かと思われる。しかし今回は、久しぶりであるということも手伝って、もっと丁寧な案内状を作り、返信葉書のほか会費事前支払のための郵便振替用紙なども同封して、きちんと封書で送ることにしよう、ということになった。私の高校の同期は400名弱いるため、案内状やら返信葉書やらも400枚近く作らなくてはならない。

 そんなわけで、実際の発送作業までの数日間は、それこそ朝から晩まで、フル回転で自宅のプリンタを回していた。とは言うものの、実際に忙しく働いているのはパソコンとプリンタであり、人間の方は、プリントコマンドを一発送って、あとはたまに紙を補充したり出来上がりを確認したりすればいいだけである。私の持っているインクジェットプリンタは、hp製のものですでに3代目であるが、印刷速度や静穏性、紙送りの安定性については代替わりの度に磨きがかかっており、これだけ長時間酷使しても、最後までトラブルらしいトラブルもなく印刷できたのは幸いであった。

 ただし、インクカートリッジはそれなりに使ってしまった。カラーカートリッジを無駄遣いしないようモノクロの文字部分を別に印刷したり、解像度をある程度犠牲にしてインクの消費を抑えたりしたものの、A4の案内状(表裏フルカラー)と、返信葉書(表裏モノクロ)をそれぞれ400枚印刷するのに、インクカートリッジだけで14000円近く消費してしまった。業者発注するよりは安かったとは思うが、案内状1通あたりの単価が30円以上あがってしまったのは何だか心苦しい。

 ともあれ、どうにか発送日までに印刷を終わらせ、幹事総出で封緘作業を行い、無事に案内状を発送した。しかし「同窓会」で住所を把握できていたのは全体の8割程度。80名弱の行方不明者には案内状が送れない。これからどうやって彼らと連絡を取っていくかだが、それはまた次回に。


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