#257 ポイントカードを賢く使う(その1)

2006/04/12

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 買い物額のうち一定の割合を「ポイント」として蓄積し、次回の買い物の時からポイントに応じた額を現金と同様に使うことができる「ポイントカード」という制度は、今ではどんな業界でもやっているものである。

 そんな中で、家電量販店のポイント制度というのは、概して還元率が高い。消費税が5%で預金利率が1%以下の現在の日本において、買った金額の10%、場合によっては20%という割合でポイントが還元されるというのは、なかなかに馬鹿にできないものがある。家電製品というのは単価も決して安くない商品が多いのだから、その10%や20%というのは大層な額になる。少なくとも、ポイントカードを持っているのと持っていないのとどちらが得かと言われれば、持っておく方が得に決まっている。

 そんなわけで、ケチではあるがそれでも人並み以上には家電量販店で買い物をする機会の多い私は、数えてみただけで、7店舗ものポイントカードを持っている。列挙すると以下のような感じである。

 要するに一度でも買い物をしてカードを作るのが無料であれば、無いよりはあった方が得なので、ついつい作ってしまうのである。買い物が大した金額ではなくて、二度その系列店で買い物をする機会が無いと断言できれば、いたずらにカードを作るのは財布がふくらむばかりなので、カードは作らないのだが、実際のところ、このような制度を設けている家電量販店であれば、大抵カードを作ってしまう。

 上に挙げたカードのうち、上から5つ目までは、基本的に合計価格(円)に対して10%程度の還元ポイントがつき、1ポイント1円として、次回の買い物に利用することができる。次回の買い物と言っても、会計を分ければ「次回の買い物」にすることが可能だから、たとえば400,000円のプラズマテレビを買って10%(40,000円)分のポイントがついたら、そのポイントでその日のうちにテレビ台なんかも一緒に買えてしまうというようなものである。メンバーズカードと称している下の2つは、還元率が3%くらいなので、10%に比べると見劣りがするが、たまにカードメンバー限定で割り引いてくれるようなセールをやっていたりするので、やはりカードは無いよりあった方がいい。

 貯めたポイントは、通常の場合、最後の買い物から一定期間(2年間が一般的なようである)を過ぎると、失効してしまう。従って、しばらくごぶさたしている店舗については、最終利用日を気にしておかないと、貯まったポイントが使えなくなってしまうので要注意である。7枚もカードがあると、どの店を最後に利用したのがいつで、現在ポイントがどのくらい貯まっているのか把握するのがなかなか難しいので、私の場合、買い物のたびに最終利用日とポイント残額をパソコンに記録しておくようにしている。どこで買っても値段が同じような商品であれば、ポイント失効防止のため、ごぶさたしている店舗で利用した方が得策である。

 そういう意味では、SAKURAYA CARDやヤマダポイントカードは、プリペイドカードのような薄型で、使うたびに白い文字でカード表面に最終利用日やポイント残高を記録してくれているのでありがたい。プラスチック製のクレジットカードタイプのポイントカードは、表からは何の情報も読み取れないし、財布の中で嵩張るだけなのであまりありがたくない。同じことはパスネットとSuicaにも当てはまる。(つづく


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