2005/03/26
前回のあらまし。ボイスレコーダを買おうと一度は注文までしたのだが、せっかくなのでボイスレコード機能つきMP3プレーヤの方にしようと思い、買ったボイスレコーダをその日のうちに返品して再び商品比較検討に入った次第である。
MP3プレーヤというかソリッドオーディオというかシリコンオーディオというか、ともかく内蔵メモリに音楽データを記録し再生する小型プレーヤは、一昨年前からすでに使用している。秋葉原で中古で見つけたNOMAD MuVo（初代）の64Mbyte型。バッテリ部分とメモリ部分が分離し、メモリ部分はそのままUSBメモリとしても使えるもので、大きさも小さく軽く、MP3プレーヤの中ではなかなか人気のあった商品である。
だが、いかんせんちょっと前の製品なので、機能としては再生と一時停止、曲送りと部分・１曲リピート、音量調整のボタンのみ。電池の状態を示すLEDがついているだけで、非常にシンプルなものである。オリジナルのものは起動や終了が遅かったりレジュームがなかったりフォルダに対応してなかったりしたが、ファームアップによりその辺の不便さは解消された。しかし曲の情報を出すディスプレイなどというものはなく、イコライザなど音質を調整するような芸当ももちろんできず、何より容量が64Mだと、ファイルの圧縮率によってはアルバム1枚分も入らないのがちょっと不満であった。
後発の製品には、曲の情報を出すディスプレイがついたり、FMチューナやボイスレコード機能がついたり、パソコンを使わずに別の音響製品から直接ファイルを作成するダイレクトエンコード機能がついたものなど、いろいろと多機能なものが数多く出ている。また、前回紹介したボイスレコーダのデザインがどれも似たり寄ったりなのに対し、MP3プレーやの方はデザインも色もバリエーションに富んでおり、これも製品選びの上で大きな要素となる。音に関する機能がこれだけ揃って、50g前後で1〜3万円くらいというのは、なかなかに電脳小物好きの琴線に触れるものがある。
付加機能についてはあまりあれもこれもと欲張るときりが無いのだが、自分としては、MP3再生機能のほか、前回紹介したボイスレコード機能がついているものがほしい。容量については256Mbyte以上、ボイスレコーダやストレージデバイスとしても使うのであれば、できれば512Mbyteは欲しいところだ。また昔のテープなどの音源をMP3で保存したいとも考えているので、ダイレクトエンコード機能があると良い。そして、常に携帯して持ち歩くことを考えているので、大きさはなるべく小さく軽いものがいい。駆動時間が長ければ充電式でも電池式でもいいけれども、駆動時間よりは軽量性を重視したいので、電池式だとしても単4駆動の方がありがたい。
そういった基準で見れば該当する商品はいくつかあるのだが、商品の使い勝手について掲示板などで評判を調べてみると、カタログなどではわからない製品の不具合情報なども聞こえて来たりして、情報を集めれば集めるほど、何を選んだらいいのかよくわからなくなってしまう。まあそうやって悩んでいる間が一番楽しいということもあるし、急いで買わなくてはならないものでもないのだけれども。
ボイスレコーダの選択から方向が変わって2週間ばかりあれこれ情報を集めては悩み、結局選択したMP3プレーヤは、実は結構マイナーな機種であった。その詳細は次回に