#239 最近のSPAM撃退法

2004/12/14

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 最近は忙しくなったせいもあるが、あまり私用のメールを出さなくなってしまった。筆不精ならぬ打鍵不精とでも言うのだろか。相手が送ってきたメールに対しての返信くらいは書くが、こちらから積極的にメールを書く機会がめっきり減ってしまった。すると当然ながら、こちらに届くメールも少なくなっていく。

 と寂しい枕で始まったが、一方で不特定多数に送られてくる迷惑メールというかSPAMというかあるいはウィルスメールとか、ともかくその類の不要なメールは山ほど届くようになってしまった。その数たるや、本当に「山ほど」と形容したくなるくらい毎日毎日飽きもせず送られてくる。だいたい一日に届くメールが100通くらいとして、そのうち80通くらいがSPAMないしウィルスメールであり、残りの18通くらいがこちらがいつの間にやらWebから申し込んだ広告メール(自分から申し込んだのだからSPAMとは言わないものの、実際には読まずに捨てていることが多い)であり、残りの2通が知人からのメールだったりする。寂しいというか腹立たしいというか、ともかくそんな状況である。

 ちょっと前なら、こういったSPAMはほとんど「タイトルが英語」という条件で検出できたのだが、最近では日本語のタイトルのSPAMもよくやってくる。行儀よく「※未承諾広告」などのタイトルをつけてくるものもあるが、そうでないものも多く、その内容は、H系サイトの紹介であったり、明らかに違法に安いソフトを売ろうとするものだったり、明らかに怪しげなブランド腕時計を売ろうとするものだったり、寂しげな女性を装った異様に親しげな文面のメールだったり、Delivery Errorと書かれていながら実はウィルスメールだったりと、様々である。

 自宅の環境は光ファイバの高速ブロードバンド回線なので、変なメールが多少混じっていもダウンロード時間がもったいないということもないのだが、ウィルスが混じっているかも知れないメールまでダウンロードするのは気持ちのいいものではないし、ダウンロードしてから不要なメールをいちいち削除するのも面倒である。ので、最近はまずメールボックスをWebで閲覧して、不要なメールをWeb上で削除してから、自分の環境にダウンロードするようにしている。とは言え、100通のうちから必要な20通なり2通なりを除いて残りは捨てるという作業は大変に面倒な作業である。面倒なので一度全部ゴミ箱に捨ててから必要なメールを拾い出す方が楽なくらいである。

 なんとかならんものかと思っていたところ、最近になって使用しているプロバイダが、迷惑メールのフィルタリングサービスを無料で行うようになったので、即刻申し込んだ。これは、流行っているウィルスメールやSPAMの類を、タイトルや本文や添付ファイルから判断して、自動的に迷惑メール用のフォルダに振り分けてくれるものである。具体的にどのような設定になっているのかは不明であるし、必要なメールを迷惑メールと判断しないよう、明らかに迷惑メールと判断されるものしかフィルタリングしてないのだろうが、それでも効果はなかなかのもので、場合にもよるが8割くらいの迷惑メールはこのフィルタリングにひっかかってくれる。それでもひっかからないSPAMはやはり手動で消す必要があるのだが、80通が16通にまで減ればだいぶ手間が省ける。

 更に必要があれば、差出人やタイトルなどに含まれる文字列をもとに自分で設定を加えることができる。自動のフィルタリングにかからなかった迷惑メールの傾向を調べて設定すればフィルタリングの効果は更に上がることが期待される。いずれにせよ、このようなありがたいサービスが無料で始まったということは、私以外にも手を焼いている人が大勢いて、それだけニーズが高かったサービスなのだろう。


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