#237 HDDつきDVDレコーダを買う(編集編)

2004/10/15

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 そんなわけで、いまや週に10本近いレギュラー番組を録画するようになり、多いに活躍しているHDDつきDVDレコーダである。うっかりしていると50本くらいのタイトルが貯まりHDDの容量も覚束なくなってくるので、保存するかも知れないものはSP(標準画質)モードで、一度見たら消してしまうものはSLP(最低画質)モードで録画するようにしている。

 ただし、この夏の高校野球をやってる期間の番組の録画は注意が必要であった。HDDつきDVDレコーダやビデオデッキなどは、教育テレビの正午の時報をもとに内蔵時計の調整をやっていることが多いのだが、この期間中は教育テレビで高校野球中継をやっている場合が多く、正午の時報が無いため、内蔵時計が次第にずれてきていた。不運なことに、内蔵時計は遅れるセンスでずれていたため、番組の冒頭が数十秒カットされて録画されていることがしばしばあった。今は通常の状態になり、時刻修正も正しく行われ、番組も正確に録画されている。

 そんな具合でテレビ録画が順調にできるようになったので、次は昔のビデオのDVD化を試みることにした。やり方としては、ビデオデッキの音声・映像出力をHDDつきDVDレコーダの音声・映像入力と繋いで、ビデオを再生、HDDつきDVDレコーダを録画にすればいい。3倍速で6時間録画されているビデオも、寝る前に仕掛けておけば起きた時には録画されている。

 ただしこの場合、録画された方は6時間の1タイトルとして保存される。そして残念なことに「すご録」の場合は、タイトルを分割することができない。HDDに保存した6時間のタイトルは、それが保存できるSLP(最低画質)でしかDVDに記録することができない。それが嫌であれば、不要な部分を削除して記録したいモードで保存できる長さに調節してから保存するしかない。そのために同じテープを何度も再生して記録する必要がある。

 まあビデオの3倍速で録画したようなものはそもそも大した画質ではないので、いくらHDDつきDVDレコーダの方で記録モードを良くしたところで効果はあまり無い。とりあえず不要なところを削除して、6時間の番組をSLPモードでDVDに記録する。

 「すご録」の編集機能は、タイトルを入れることと不要な部分をカットすることくらいしか無いが、前回紹介したパソコンのDVDドライブには、DVDから画像を取り込み、細かい編集を加えてDVDに書き戻すことのできるソフトが同梱されていた。細かい編集をしたいなら、そちらに持っていってやればいい。記録したDVDをパソコンに持っていって、データを吸い出して編集を試みた。

 ところが、この編集もまた恐ろしく手間がかかる。6時間もある番組からCMなどをカットし、番組ごとにタイトル分けをするのは、その場所を探してタイミングを微調整して実行して…という作業を何度も何度もやらなくてはならない。何より、動画の編集にはメモリもCPUパワーもしこたま必要になるらしく、今となっては非力な部類に入る私のパソコンでは、編集の途中で固まってしまい今までの苦労がパーということもしばしばあった。何度かトライしたものの、「ここまで努力するに見合う作業なのか」という疑問が頭をもたげてしまい、結局DVDのパソコンでの編集はやめてしまった。だいたい、録画した番組も見る時間がなかなか取れないのに、まして細かい編集なんてやっている時間がそもそもない。

 結局のところ、録画したテレビ番組の編集というのは、CMなどの不要部分のカットとタイトル入力くらいしかやろうという気にならず、それならば「すご録」についている程度の編集機能で自分には十分だという結論に達した次第である。とは言っても、せめて「すご録」でタイトル分割くらいはできるようになっているとありがたいとは思うのだが


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