#236 HDDつきDVDレコーダを買う(連携編)

2004/09/30

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 前回は、激安DVD-Rへの記録を試み、0勝3敗で見事玉砕したという話。幸い買ったのは10枚だけ(約500円)なので傷は深くないのだが、このまま使えないとしてしまうのは惜しい。何とかならないものか。

 ところで、HDDつきDVDレコーダの購入と前後して、実はパソコンのDVDドライブも更新した。もともとついていたDVDとCDのコンボドライブは、CDへの書き込みができなくなってDVD再生専用になっていたし、そのDVD再生もときどきうまくいかなくなっていたので、この際買い換えようと思った次第である。こうして私のパソコンは、またオリジナルの部品がどんどん減っていく。

 それはともかく、パソコン用のDVDドライブも、最近はDVDメディア5種類の読み書きに対応した「何でもあり」のドライブが、1万円くらいで買えるようになってきている。もちろんCD-RやCD-RWにも対応しているし、書き込み速度もどんどん高速化してきている。

 こうした「何でもあり」ドライブの中で、値段も性能もそこそこ良くて人気がある、LG電子のドライブを、約1万円で購入。取り付けもあっさり成功した。DVDの再生も安定しているし、書き込み速度も速いし、何より音が静かなのがいい。隣のベイに入っている2年ほど前に買ったCD-RWドライブのすさまじいまでの回転音と比べると雲泥の差である。

 このドライブにはいろいろとソフトがついてきており、その中にはDVDへの書き込みソフトがついている。CDの7倍の容量があるDVDなので、データのバックアップにもそこそこ使える。ためしに先の激安DVD-Rにデータのバックアップをしてみたところ、特に問題なく書き込みができた。

 ということは、まずHDDつきDVDレコーダを使って、読み書き可能なDVD-RWなどに番組を録画し、これをディスクごとDVD-Rでバックアップすれば、一手間かかるとは言え、結果的に激安DVD-Rにも書き込むことができるわけである。DVD-RWは、何度でもフォーマットして使いまわせるので、「すご録」でも確実に書き込める国産のメディアを数枚用意すれば足りる。

 実際に「すご録」のHDDに録画した番組を、必要な編集をした後にDVD-RWにダビングをしてからファイナライズをして、これをパソコンのDVDドライブに入れて、ディスクのバックアップを使ってDVD-Rに丸ごとコピーしてみる。4倍速のDVD-Rを使えば、読み込み15分、書き込み15分と、計30分で丸ごとコピーのできあがり。できたDVD-RをHDDつきDVDレコーダで再生してみると、問題なく再生できた。激安DVD-Rでは保存性に不安は残るが、とりあえず50円でビデオテープ以上の録画が可能なのはうれしい。こうして、激安DVD-Rも無駄にならずに映像保存に使うことができた次第である。

 なお、HDDからDVDに録画するときに、画質を変えずに単純コピーするのであれば、高速ダビングが可能である。SP(標準画質)の2時間の番組を、4倍速のDVD-Rにダビングする場合、15分しかかからない。これは早くて便利。一方、1枚のディスクにより長時間の録画をする場合、当然画質を落とすことになるが、その際に情報量の大小に応じて圧縮率を調整して録画を行うダイナミックVBRという機能が「すご録」にはある。この場合は、画質の劣化を極力おさえつつ効率的に記録することができるが、いかんせんダビングには実時間がかかってしまう。仮に最も画質が低いSLPモードに直して1枚分ダビングする場合、6時間かかってしまう。そのため、そのようなダビングの場合は、ほかに録画予約の無い夜中にセットして朝にかけてダビングを行う。いずれにしても、そのあとのDVD丸ごとコピーは、パソコン上で30分で可能である。

 そんなわけで、HDDつきDVDレコーダとパソコンに連携により、安価でイージーな録画ライフを楽しみ始めたところである。となると次は、過去に録画したビデオからDVDへのダビングと編集ということになるが、その結果は次回に。(まだやるのか。)


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