#235 HDDつきDVDレコーダを買う(保存編)

2004/09/15

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 こうしてどんどん録りためられた番組であるが、ほおっておくとどんどんHDDの空き容量が減っていくので、後々まで残しておきたい番組は適当な時期にHDDからDVDに落とさなくてはならない。そもそもHDDはデリケートな機器なので、何かの拍子に記録されたデータが取り出せなくなることは容易に起こりうる。大切なデータは早めにDVDに保存するようにとわざわざ取扱説明書にも書いてある。

 選定編のところでも少し書いたが、現在記録型DVDメディアの種類は5つあり、それぞれ微妙に仕様が違い、また機種によって対応メディアも違っている。小生の購入した「すご録」の場合、DVD-R・DVD-RW・DVD+RWへの記録が可能になっている。

 記録型DVDメディアは、映像の録画媒体としてのみならず、早くからPCのデータストレージとしても利用頻度が高くなっており、1枚あたりの単価もどんどん安くなっている。DVD-Rなんかの場合だと、中には1枚50円を切るようなものがあったりする。1Gbyteあたり10円でデータを保存できるようになるなんてことは、とても5年前には想像もつかなかった世界である。

 ただし、こうしたDVDメディアの場合、安ければいいというものでも無いようで、特にDVDレコーダの場合には、安いメディアの場合だとうまく書き込みができない場合がある。安いメディアは概して台湾製のものが多いのだが、こうしたメディアの場合は、書き込みに成功したら儲けものというようなレベルである。また運良く書き込みができたとしても、こうしたメディアはあまりいい薬品を使っていないため、保存性もあまりよろしく無いという噂もある。安いメディアを大量に買ったはいいが使えないなんてことにならないよう、激安メディアで試す場合は、せいぜい10枚くらいの単位で買った方が無難と思われる。

 確実に書き込めることを期待するなら、国産のメジャーなメーカーが製造しているメディアを使うことになるのだろうが、量販店で安くても1枚150円くらいだったりするので、値段的にはビデオテープとそう変わらない。確実性を取るか値段で勝負するか、最初のうちは授業料と思いつつ、いくつかのメディアを試してみるということが必要かも知れない。

 一度しか書き込みができないDVD-Rに対し、DVD-RWの場合は、フォーマットすれば何度でも読み書きできる。DVD-RWについては、先にも書いたようにビデオモードとVRモードという二つの記録方式がある。VRモードで記録すると、編集がある程度柔軟にできるのだが、その他のプレーヤーでの再生互換性が低くなる。再生互換性を高くするのであれば、ビデオモードで記録することになる。

 なお、DVD-RでもDVD-RWでも、記録したあとファイナライズという操作をしないと、他の機器で再生できない。そのかわりファイナライズをしたあとは一切の編集ができなくなってしまう。タイトル名の変更や、余計な部分のカットなどは、ファイナライズをする前か、できればDVDに記録する前にHDDに保存しているうちにやっておきたいところである。

 ちなみに、電子番組表機能のあるレコーダで録画すれば、タイトル名も番組表から拾ってくれるのだが、毎週やっているような番組の場合、サブタイトルまでは入ってくれない。これらの番組を何回分かまとめてDVDに記録しようとしても、そのままだと同じタイトル名が並ぶことになってしまうので、後々のことを考えれば、各タイトルにサブタイトルを入れ、ディスク名に番組名を入れるということになるだろう。すご録の場合はこれが結構面倒だったりする。タイトル名を入れるのに、五十音の並ぶ画面から方向キーで文字を拾って入力して変換しなくてはならないのは、相当苦痛だ。せめて携帯電話のようにテンキーから五十音が入力できればいいのだが。

 さて私の場合、最初は駄目もとで単価50円のDVD-Rを買ってきて記録を試みたのだが、結果は0勝3敗。やはり国産のメディアでないとDVDレコーダへの記録は駄目かと諦めかけていたのだが、ある方法を取ることで、50円もメディアにも記録することができるようになった。それについては次回に(まだ続くのか)。


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