#234 HDDつきDVDレコーダを買う(録画編)

2004/08/31

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 そんなこんなで機器の接続が終わって、ようやく電源を入れる。セッティング画面が現れるので、時刻や地域をあわせる。時刻は分単位くらいであわせておけば、昼間に3チャンネルの時報をもとに自動校正してくれる。100近くある地域の中から適切に選べば、受信可能なチャンネルを自動的に選択してくれる。便利なものだ。

 購入したHDDつきDVDレコーダには、電子番組表の機能があり、1週間分の番組表を自動取得してくれる。東京の場合はTBSがその情報を送出しているらしいが、正しく受信するためには、一日ほど待たなくてはならないらしい。もちろん、電子番組表がなくてもGコードや時間・チャンネル指定で録画の設定はできる。

 一日たって電子番組表の取得を確認。早速番組表を見てみる。番組は、時刻別、チャンネル別、ジャンル別といろいろな方法で表示することが可能である。目当ての番組を見つけたら、簡単な操作で録画設定できる。また、キーワードやジャンルをもとに番組を検索したり、更に条件に合致する番組を録画してくれる機能も持っている。しかしこの電子番組表のキーワードは、あまり過信してもいけない。番組表は一日に何度も更新され、同じ番組でも更新のたびに番組名が変わっているようであるし、場合によっては適当に略されていたり、アルファベットや数字などは全角と半角が違っているだけで、ヒットしなくなったりする。電子番組表そのものの内容も含めて、このあたりのエンジンはまだまだ改良の余地が多いにあると思われる。

 録画するときの画質は何段階かあり、録画時に設定することになっている。当然ながら画質を良くすれば記憶域も相応に必要になる。標準的な画質の場合はDVDメディア1枚に2時間分の番組が記録できる。各メーカーが謳っている最大録画時間は、できるだけ長い時間で出すように、当然最も低画質な場合で公表されている。最低の画質だとビデオの3倍速にも劣ると言われており、確かに動きの速い画面ではブロックノイズと呼ばれる画面の粗さが目立ってしまう。かと言って、何でもかんでも最高画質で録画するとHDDがすぐに一杯になってしまうので、今後のDVDへの保存も視野に入れつつ、SP(標準画質)で撮るのが無難と思われる。

 ビデオデッキの場合だと、録画設定して最後に「タイマー録画」というボタンを押して待機状態にする必要があったりして面倒だったが、HDDつきDVDレコーダの場合は予約さえ入れておけばたとえ本体OFFの状態でも録画してくれる。別のチャンネルの番組を見ていても、録画時刻になれば録画対象のチャンネルに自動的に変わる。録画中でも、HDDやDVDに貯めた別の番組を見たり、録画している番組を追いかけて再生することも可能である。何より、録画する内容にあわせてテープを入れ替えたり、頭出しをする手間が要らないのがすこぶる便利である。

 このように、録画するための手間が大幅に省かれるようになると、録画するということについて、必然的に敷居が低くなる。以前であれば、録画してまで見たいと思わなかった番組についても、実際にあとで見るかどうかはともかくとりあえず録画しておくことができる。子守りが一段落して合間に何かテレビでも見たいと思ったときに、見たい番組が無いときなど、録画していたあの番組をちょっと、という感じで気軽に見ることができる。なお、再生途中で視聴を中断しても、再生すれば次回停止したところから再生してくれるのもうれしい。(ビデオだとあたりまえの機能であるが。)

 まあしかし、HDDつきDVDレコーダを導入したところで、録画する番組は増えても、それを見る時間というものはむしろ減っているので、今のところは録画する一方で、見ないままの番組がどんどんたまっている状況である。


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