#233 HDDつきDVDレコーダを買う(接続編)

2004/08/15

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 そんなわけで、各社のレコーダについてのカタログを一通り取り寄せて、なんとなくどんな機能があるのか無いのかを眺めて、その一方で近所の家電屋の安売り情報やインターネットの価格情報などを調べ、などということをやっていたが、結局購入したのは、ビックカメラの店頭で緊急値下げされていた、ソニーの「すご録」160GBタイプのものであった。当初は価格的なところから80GBの方であれこれ考えていたのだが、土壇場で1万円奮発して、160GBのものにしてしまった。ちなみに15%ポイント還元であったが、5%分を使って、店の5年長期保証に入ることにした。HDDというデリケートなものを内蔵した機械だから、保証は長いに越したことはない。

 買ったらまずは接続なのであるが、何しろテレビ・ビデオデッキ・DVD再生機に加えて今回のHDDつきDVDレコーダで、4台の機器を繋ぐのだから、かなりシステムも複雑になる。買う前にももちろん検討していたが、買ってからも2日間くらい機器接続案を頭の中であれこれ考える。

 まずアンテナについては、幸い同軸の口が2つある。ここから1つはビデオデッキに、もう1つは今回購入したHDDつきDVDレコーダを経由して、TVに接続する。チューナに関しては、これらの機器がそれぞれ持っていることになるので、表番組を見つつ最大で裏番組2つを同時に録画することができるわけだ。

 つぎに映像信号であるが、残念なことにビデオデッキには出力端子が1つしか無い。これをTVに繋いでしまうとビデオデッキの内容をDVDに録画することができなくなってしまう。TVの出力をHDDつきDVDレコーダに繋ぐこともできるが、そうするとダビングの時に必ずTVをつけなくてはならなくなってしまう。従ってビデオデッキの出力はHDDつきDVDレコーダの入力に繋ぐことにした。従って、ビデオの内容を見るには、TVを外部入力(HDDつきDVDレコーダ)にするとともに、HDDつきDVDレコーダも外部入力にするという、ちょっと複雑なことになってしまっている。

 なお、あまり無いと思われるが、HDDもしくはDVDの内容をビデオテープに録画するために、HDDつきDVDレコーダの出力の1つはビデオデッキにも入力している。ビデオデッキとHDDつきDVDレコーダを同時に外部入力にすると信号のループが起きるので注意する必要がある。HDDつきDVDレコーダの信号はD1接続でTVに出している。

 機器が3台とか4台程度であれば、このようにお互いを直接接続しても大して複雑にはならないが、これが5台以上になるとお互いの結線は指数関数的に複雑になる。より本格的に、かつわかりやすく接続するのであれば、AVセレクターという機器を導入すると良い。それぞれの外部入力と外部出力をAVセレクターに接続すれば、入力と出力をそれぞれ選択することで、基本的にはすべての入出力の組み合わせを実現することができる。そこまで複雑なものでなくても、入力3出力1くらいのセレクターなら2千円そこそこで販売されている。通常は、入力端子が1つしかないTVに対して、ビデオデッキやDVD再生機や、あるいはゲームといったような機器を接続するのに使われる。

 なお、現在はDVD再生機の信号も一応TVに繋いでいる。DVD再生機からHDDつきDVDレコーダに映像信号を接続すれば、DVDからDVDへの録画が可能なようにも見えるが、以前にテレビデオでDVDの映像が安定して見られなかったこともあったように、DVDの録画は著作権保護信号が働くため、たいていの場合は録画はうまくいかない。従って、HDDつきDVDレコーダを導入した今では、DVD再生専用機は早くも宙に浮いた存在になってしまった。いずれこれは実家に差し上げる予定である。


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