#209 電源とCDドライブも交換する

2002/11/12

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 マザーボードを交換して、どうにか復活した自宅のデスクトップPCであるが、依然としてCD-ROMドライブが不調である。

 具体的には、通常のCD-ROMが読み込めず「I/Oエラーが発生しました」と出たりすることが多い、音楽CDも再生できないと言った具合である。もともとこのドライブは、DVDとCD-Rの機能を併せ持つコンボドライブと言われるものであるが、CD-Rへの書き込みもうまくいかない。いざ書き込もうとすると、ひゅるひゅると力無い音を出したあと「メディアエラーです」などと言ってCD-Rを吐き出してしまう。なお、なぜか以前に焼いたCD-Rと、DVDメディアについては問題なく読み込めるようである。

 WindowsMeの環境で試してみたり、メディアを換えてみたり、ドライブのピックアップを掃除してみたり、IDE機器の接続順を換えてみたり、IDEケーブルを交換してみたり、DMAやPIOと言ったデータ送受信のモードを替えてみたりしてみたものの、すべて駄目である。

 データ電送系に異常がないとなると、もしかしたら電源供給に問題があるのかも知れない。実際、電源ケーブルのコネクタを交換してみると、一時的に正常に戻ったこともあった。HDDを高速回転のものに換えたために、MicroATXのためもともと容量の大きくない電源が音を上げてしまったということは、考えられなくはない。マザーボードが異常をきたしたのも、それが原因なのかも知れない。

 ということで、電源を容量の大きいものに交換することにした。電源を交換したところで、機能が向上するわけでもないから、地味なアップグレードではあるが、安定した動作のためにはやむを得ない。ところがよく調べてみると、自宅のデスクトップPCのケースはMicroATXの規格なのに、電源はATX用のものが入っているようである。ATX用なら500Wくらいのものまであるが、そこまで大容量のものは必要ないので、300Wくらいの比較的廉価なものを購入した。これでも以前の140Wに比べれば、倍以上の容量である。

 ATX用の電源なので、電源ケーブルの本数も多く、大部分は使わないので使わないケーブルがかえって邪魔くさいのだが、なんとか交換を終える。しかし、CD-ROMドライブの不調は解決しなかった。残念。

 となると、修理に出した際は特に指摘されていなかったものの、やはり実際はドライブそのものが故障していたのかも知れない。実際、某掲示板で見てみると、件のコンボドライブは1年ちょっとで故障したという報告が多数掲載されている。修理に出しても恐らくまた馬鹿高い修理代を請求されるかも知れないし、もともとコンボドライブのため、CD-Rの書き込み速度に不満がなかったわけでもない。最近はCD-Rの書き込み速度が40倍のものまで出ているし、いっそのことこちらも交換してしまうか。幸いMicroATXのケースでありながら、5インチベイに空きが残っているし、DVD機能は依然として使えるのであるから、新しいドライブはCD-Rの機能のみで構わない。種々検討し、CD-R40倍速書き込みのものを8000円ほどで購入した。

 古いドライブの上に購入したドライブを設置。早速CD-Rを焼いてみる。さすが40倍速。ものすごい回転速度と動作音とともに、あっと言う間に書き込みを終えてしまった。以前のドライブもDVD-ROMとしてまだ使えるし、書き込み速度も向上したから、マザーボードや電源の交換に比べれば、こちらの方はまだしも機能向上を伴う投資であったということで、満足している。それにしても、最初から使っている部品はもはやCPUとケース(とDVD機能しか使えないコンボドライブ)しか残っていない。あと1年してまた具合が悪くなったら、いっそ新しいPCを買った方がいいかも知れないなあ。やれやれ。


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