#208 マザーボードを交換する

2002/10/28

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 そういう次第で、不調になったパソコンのメーカー修理を中止し、新しいマザーボードを自分で手に入れて、故障したマザーボードとの交換を自分でやることにしたわけである。

 前回も書いたとおり、マザーボードはパソコンの根幹にあたる部品で、およそすべての部品がこのマザーボードに接続されている。つまりマザーボードを交換するということは、パソコンのパーツをすべて分解して、元通り組み立てる作業に等しい。所謂パソコンの自作と変わらない。パソコンの自作の経験がない私は、マザーボードを自分で購入する前に、パーツの選択や組立の方法について、本屋で立ち読みしながら一通りの知識は揃えたつもりであるが、果たしてうまくいくだろうか。

 まずケースを開け、マザーボードにくっついている各種のケーブルを、その位置に注意しながら一つ一つはずして行く。邪魔になるHDDやFDDの入ったドライブベイも取り除き、ボードやメモリもすべて取り除く。マザーボードを固定しているネジをはずしてボードごと取り外す。CPUファンを取り外すのに結構手間取ったが、ラジオペンチでフックをつまんで力を入れながらとりはずすことにより、どうにかファンとCPUも取り外すことができた。

 しかる後に、バラしたのとは逆の順序でCPUとファンとメモリを新しいボードに取り付けて、マザーボードを固定し、各種のケーブルを指定の位置に戻していく。すべての結線を終えて、さて電源を入れてみると、あれ、全く動かない。電源のファンすら回らない。マザーボードの初期不良という言葉が頭をよぎるが、もう一度元のボードに戻してみても結果は同じ。電源のファンすらまわらない。いくら何でも電源まで動かないということは無いだろうと思って、よく考えると、背面にある電源スイッチだけ入れて、前面の起動スイッチを入れるのを忘れていたというウルトラ大ボケをかましていたということに気がついた。

 ということで、再び新しいマザーボードにパーツを繋いで、今度はちゃんと電源を入れると、とりあえず無事BIOSの画面が出てくれた。とりあえずマザーボードは正常に動くようで、まずは一安心。折角なので、OSもクリーンインストールすることにする。幸い、新しいHDDはドライブを4つに切っており、システムとデータは別のドライブに保存しているので、システム部分のドライブのみフォーマットすれば足りる。しかし、元のドライブのフォーマットが、なぜか半分くらい進んだところで止まってしまって、フォーマットに失敗してしまう。NTFSでもFATでも結果は同じ。どうしたことか。新しいHDDに不良セクタでもあるのだろうか。

 釈然としないが、先へ進めないのも癪なので、領域を半分以下に切り直してフォーマットを行うと、今度は成功する。しかし、今度はOSのインストールの途中で、CDからのデータ読み込みの途中で止まってしまい、インストールが完了しない。何度かトライするうちに、どうにかインストールが完了したが、何だか挙動不審である。

 OSのインストールはもう何度か経験済みなので、アプリケーションやドライバのインストールなども手慣れたものである。そんな作業に手慣れても悲しいだけではあるが、それはともかく、どうもCD-ROMの読み込みが甘いらしく、読めるものと読めないものがあったりする。何度かトライすると読めたりするのだが、なぜこのようなことになるのか、全くもって原因がわからない。

 よくはわからないが、ともかくどうにかパソコン本体は復活。もう本体からのぴぴぴ音は発生しなくなったのはめでたしめでたしだが、CD-ROMの読み込みがうまくいかない症状は依然として改善しない。格闘は、まだ終わらない。


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