#123 大阪電脳出張記

2000/06/23

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Wed 14:07

 東京発博多行きの新幹線に飛び乗る。車内で駅弁とお茶で遅いお昼を取ってから、図書館で借りた「ビルゲイツの野望」を半分まで読む。新幹線車内を流れるニュースで気になったもの2件。その1:英国BT社が1986年に取得した「ハイパーリンク」などの特許を発掘。莫大な特許料が発生する可能性。今後のインターネットの発展に影を落としそう。その2:連邦地裁は、Microsoft社の分割命令に対する同社の控訴審請求に対して、控訴審を飛ばして上告審を行うよう申請。早ければ年内に決着との説も。お互いなかなかやるな。

Wed 18:07

 無事大阪のホテルに着いた旨を妻に電話。ホテルの電話は施設使用料を取ると言うし、携帯電話も高いし、遠距離の時はついつい公衆電話を使ってしまう。

Wed 20:22

 大阪に住む中学時代の旧友と明日再会する約束を取り付ける。お互い携帯電話を持っているので、待ち合わせ場所はアバウトに決めておいて、当日お互い携帯で連絡しあいながら落ち合う予定。これならば現地の地理に明るくない私でもすれ違うことはなさそうだ。便利になったものだ。

Thu 09:50

 午前中は予定が空いているので、宿泊したホテルからわずか2駅のところにある、小学校時代に住んでいた街を訪ねる。20年ぶりに訪れる場所もあり、それぞれ誠に懐かしい。当時の記憶を思い出しながら、デジカメであちこち撮影して回るが、記録していたスマートメディアの一つがエラーを起こすというハプニングで写真の半分がパー。ちょっとがっかり。

Thu 12:56

 ようやく今回の出張の目的である学会会場へ。明日のプレゼンテーションの準備をする。ポスターを貼ったあと、持ってきたパソコンをインターネットに接続する作業を行う。自分の発表はネットワークを利用したものなので、主催者側にあらかじめネットワークが使えるようお願いしておいたのだ。会場には机と電源ケーブルとイーサネットケーブルがすでに用意されている。重い思いをして持ってきたA4ノートパソコンを取り出し、DHCP用に設定して接続したらあっさり成功。明日の発表もまずは一安心。

Thu 17:46

 ということは、学会の会場からftpで自分のサイトにアクセスし更新することも可能である。いったんホテルに戻り、今週は更新が難しいかと思っていた電脳の原稿を持ってきたパソコンで書き始める。

Thu 18:45

 書くことに熱中して友人との待ち合わせに少し遅れてしまったが、携帯電話のおかげですぐに会うことができた。彼は現在郵便局の中堅局員。パソコンに詳しい彼は、大した報酬もなしに現場で使うコンピュータのレクチャーに追われて大変だとこぼす。どこの現場でもありがちな話である。業務の効率化という名目でコンピュータを導入するのはいいが、実際に業務に載せて運用するだけの人的なサポート体制は手弁当でやっているという現状。

Thu 23:25

 友人との話が弾んですっかり帰りが遅くなってしまった。電話するにはもう遅いので、帰りの電車で妻にメールを書こうとするも、設定を間違えて結局下書きをセーブしそこなう。仕方がないので、遅いとは思いながらも電話。それでも連絡をくれたことに喜んでくれていた。

Fri 09:12

 学会2日目。プレゼンテーションのためパソコンのセットアップ。ほかにもコンピュータが大小併せて10台並んでおり、なかなか先進的な学会発表である。私が持ってきたA4のノートパソコンでも結構重いと思っていたのだが、中にはデスクトップパソコンをそのまま持ってきている強者もいたりしする。

Fri 11:13

 私の発表にも興味のある人が結構集まってくる。某官庁のソフト開発をしている人が、同じようなことをやろうとしたが、文字情報解析のところでいいアイデアが浮かばなくて頓挫しているという話をしていた。私の開発したシステムで使っているアイデアがずいぶん参考になってくれたようで、私もまんざらでもない気分になる。

Fri 12:38

 プレゼンテーション終了。皆それぞれ食事に行く。誰もいなくなった会場でこれを書き上げ、ネットワークに接続しているのをいいことに、ページの更新を行う。

Fri 18:04

 学会発表を無事終えて、東京行きの新幹線で一路東京へ。読みかけの「ビルゲイツの野望」を読了する。


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