#091 携帯を換えた:i-mode編(後編)

1999/11/24

<前目次次>


 そんなわけで、携帯電話をi-modeに更新したわけだが、更新当日は、メールなど一部のサービスはまだ使えない。翌日の9時までにセンターの方での登録作業が行われ、それが終了してからの利用ということになる。

 まず電子メールについてだが、i-modeの場合は、(電話番号)@docomo.ne.jpというメールアドレスが割り振られる。しかし裸の携帯電話の番号がアドレスになってしまうと、携帯電話の番号が漏れる危険性があるため、(電話番号)の部分を英数字を用いたオリジナルの名前に変更できるようになっている。もちろん私も早速変更した。

 電子メールの利用料は、パケット通信なので分量によって変わってくるが、利用できる最大の全角250字の場合で、送信が約4.2円、受信が約2.1円となっている。注意しなくてはならないのは、受信にも課金がなされるという点である。通常i-modeは、そのままの設定では、メールを自動的に受信し知らせるようになっているので、大量のメールをのべつまくなしにi-modeに転送する設定にしていると、課金が多くなって大変である。 私の場合、通常メールを送受信している職場のWSからメールのコピーを分岐し、フィルタを使って、巨大なメールやメーリングリストなどを除いたメールのみをi-modeのアドレスに送るようにした。

 今まで使っていたパソコンを使った携帯電話番号の書き換えソフトがちゃんと使えるかが少し心配であったが、これについては、従来から継承している項目については読み書き可能であった。ただP501iでは、メールを送信する時にメールアドレス帳として利用できる「ノート」という項目が追加されているのだが、これの読み書きには残念ながら対応していない。そこで次善の策として、こういう技を使った。

 i-modeには、送られたメール本文内にメールアドレスが書いてあれば、ワンプッシュでその人宛のメール作成画面に移る「mail to」という機能がある。これを利用できるように、メールアドレス帳の中身を本文にしたメールをi-modeメールに送って保存しておく。そうすれば、電話帳のメールアドレスデータに頼らずとも、そのメールを参照するだけでその相手へのメール作成画面にできるメールアドレス帳として活用することができる。

 Webに関しては、あらかじめDoCoMoが用意したページにアクセスすると「ニュース/情報」「モバイルバンキング」「トラベル」「エンターテイメント」などといったメニューが現れ、それぞれのメニューを選択すると、各社が提供している様々な情報ページへアクセスすることができるようになっている。これらのページの中に電話番号が書いてあれば、ワンプッシュでそこに電話できる「Phone to」という機能もあり、お店の予約などに使えて便利である。

 これらのページは一応「i-mode対応ページ」ということになっている。つまり、表示機能や表示文字数の制限されたi-modeで閲覧可能なようにしたHTML言語のサブセットである「CompactHTML」というものを使って記述したページである。しかしi-mode対応ページでなくとも、テキスト主体のページなら、ほとんど何の問題もなく見ることができる。実際、この「電脳」を始めとした私の作ったページもちゃんと閲覧できた。掲示板のページなどを見ても、ちゃんとフォームやラジオボタンやチェックボックスを使うことが可能になっている。

 そんなわけで利用開始初日は、面白がって「駅前案内」や「終電情報」や「グルメ情報」や、あるいは私の作ったページなどを見て楽しんでいた。だが、面白いものはやはり高くつく。i-modeには、その月のパケット通信料を照会するサービスもあるが、翌日それを見ると、一日で600円くらい使っていた。あまり用事もないのにあちこち見て回るのも考えものである。

 他にも面白い機能として、このP501iには、声で相手の名前などを登録しておけば、その名前を聞かせるだけで相手の番号を検索してくれる「ボイスダイヤル機能」というものがついている。これを使って、親しい仲間の携帯の番号などを登録しておくと、場合によっては便利である。こんな小さい機械が音声認識までやってしまうのだから本当に驚きである。

 また、使用していない時には画面に絵が出るようになっているのだが、この絵を自分の好きな絵に変更することもできる。P501iならば、WebなどからGIFファイルを取得し、それをそのまま登録することが出来るようになっており、そのための画像を紹介するページなどもあるようだ。まあ画像は概してデータ量が大きいので、あまりこういうので遊ぶのも、また課金が大きくなりそうなので、程々にしておきたい。結局i-modeに換えても、課金が気になるケチな私であった。


<前目次次>